【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
「あい」
元気よく返事をしたヘリオスは、フランクの頭をぎゅっと掴んだ。
「実は、会長夫人から言われたんです」
家路を急ぐなか、フランクがふと口を開いた。
「思いを寄せる相手がいるなら、他人を頼らず自分でいけって」
それは先日、コリンナから好みの男性を聞かれた話と通ずるものがある。
「でも、僕は臆病だから……。こうやって、少しずつ僕を知ってもらう作戦に出ました」
それではまるで、遠回しに好きだと言われているような気もするのだが、自惚れだろうか。
「シアさんも仕事があるし。僕も会長の下でいろいろと学ばせてもらっている時期ですけど。送ることくらいはできるかなって」
ほんのりと彼の頬が赤くなっているのは、沈みかけの太陽のせいだろうか。
シアはなんて答えたらいいかわからず、身体を強張らせたまま黙って歩く。やはり大通りは人が多い気がする。
「ひと、いっぱいね~」
元気よく返事をしたヘリオスは、フランクの頭をぎゅっと掴んだ。
「実は、会長夫人から言われたんです」
家路を急ぐなか、フランクがふと口を開いた。
「思いを寄せる相手がいるなら、他人を頼らず自分でいけって」
それは先日、コリンナから好みの男性を聞かれた話と通ずるものがある。
「でも、僕は臆病だから……。こうやって、少しずつ僕を知ってもらう作戦に出ました」
それではまるで、遠回しに好きだと言われているような気もするのだが、自惚れだろうか。
「シアさんも仕事があるし。僕も会長の下でいろいろと学ばせてもらっている時期ですけど。送ることくらいはできるかなって」
ほんのりと彼の頬が赤くなっているのは、沈みかけの太陽のせいだろうか。
シアはなんて答えたらいいかわからず、身体を強張らせたまま黙って歩く。やはり大通りは人が多い気がする。
「ひと、いっぱいね~」