【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
王都の支店には香辛料も魔石も必要分の在庫があるため、明日の朝の定期便に乗せるとのこと。王都とサバド間は馬車で三日程度であるから、王太子のもてなしにはじゅうぶんに間に合う。
そこまでわかったところで、ボブは一息ついた。あとは道中、何ごともないことを祈るだけ。
野盗とはいえ、縄張りや派閥が存在するらしい。ボブは彼らの中でも、義賊めいた振る舞いで知られる一団と手を組んでいる。いや、協力関係を築いていると言ったほうが正しい。
彼らは王都とサバドを結ぶモンクトン商会の荷物を守る役目を請け、その報酬として荷物の一部を受け取っていた。
だからこそ三年前のあの日、馬車から放り出されたシアたちを救ったのも、その義賊たちだったのだ。
「シアのおかげで助かったって、あの人も言っていたわ。荷物が届いたから忙しくしていてね。二日後には王太子殿下をお呼びしての晩餐会があるでしょう? 何も、このような商家にまで足を運ばなくてもいいのにね」
まるで面倒くさいとでも言いたげなコリンナの様子に、どう答えたらいいかわからないシアは微苦笑を浮かべる。
そこまでわかったところで、ボブは一息ついた。あとは道中、何ごともないことを祈るだけ。
野盗とはいえ、縄張りや派閥が存在するらしい。ボブは彼らの中でも、義賊めいた振る舞いで知られる一団と手を組んでいる。いや、協力関係を築いていると言ったほうが正しい。
彼らは王都とサバドを結ぶモンクトン商会の荷物を守る役目を請け、その報酬として荷物の一部を受け取っていた。
だからこそ三年前のあの日、馬車から放り出されたシアたちを救ったのも、その義賊たちだったのだ。
「シアのおかげで助かったって、あの人も言っていたわ。荷物が届いたから忙しくしていてね。二日後には王太子殿下をお呼びしての晩餐会があるでしょう? 何も、このような商家にまで足を運ばなくてもいいのにね」
まるで面倒くさいとでも言いたげなコリンナの様子に、どう答えたらいいかわからないシアは微苦笑を浮かべる。