【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
「シア先生なら大丈夫ですよ。自信をもってください」
「ほらね、シア。院長先生もこうおっしゃってることだし、あなたに足りないのは自信よ」
 院長の言葉にコリンナもかぶせてきたものだから、シアは曖昧に微笑みながらも、時間を気にした。そろそろ子どもたちが集まってくる時間だ。
「では、私は子どもたちの授業に向かいます」
「今日の件は、子どもたちには私のほうから伝えます」
 王太子が授業見学にくることを院長のほうから伝えてくれるようだ。
「はい、わかりました。では、私はいつもと同じように」
 一礼して、シアは子どもたちが集まる教室へと向かう。これもモンクトン商会がお金を出して作った部屋だ。子どもたちが勉強できるようにと、専用の部屋を用意したのだ。
 四十人ほど机を並べることができる教室。前方にはシアの授業を受ける子どもたちが座り、後方では各自が本を読んだり、計算問題を解いたりしている。授業の合間に、シアは後ろの子たちの勉強も確認する。
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