【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
「少しお話を聞きたいのですが、よろしいでしょうか?」
尊い身分の人に話しかけられ、シアは一瞬、怯んだ。
「あ、はい……で、ですが、私はモンクトン商会に雇われているので、そちらに確認しないと……」
王太子相手に失礼なことを口にした自覚はある。しかし、モンクトン商会の一員として子どもたちに勉強を教えている以上、勝手な発言はできない。
「あなたならそう言うだろうと、会長も言っておりましたからね。先に許可は取ってあります」
凪いだような声色は、人を魅了する何かがあるにちがいない。
「そういうことであれば……場所はここでもよろしいですか? この時間は、ちょうど子どもたちの休憩時間なので。家に帰る子は帰りますし、養護院の子は休憩が終わればここに戻ってくる子もいるのですが……」
「なるほど。つまりこの部屋は子どもたちのために解放しているのですね?」
「はい。ここは子どもたちの勉強部屋です。話を聞きたい子は前の席に座り、自分のペースで学習したい子は後ろの席に」
「だから、あそこの子たちは違う問題を解いていたのですね」
尊い身分の人に話しかけられ、シアは一瞬、怯んだ。
「あ、はい……で、ですが、私はモンクトン商会に雇われているので、そちらに確認しないと……」
王太子相手に失礼なことを口にした自覚はある。しかし、モンクトン商会の一員として子どもたちに勉強を教えている以上、勝手な発言はできない。
「あなたならそう言うだろうと、会長も言っておりましたからね。先に許可は取ってあります」
凪いだような声色は、人を魅了する何かがあるにちがいない。
「そういうことであれば……場所はここでもよろしいですか? この時間は、ちょうど子どもたちの休憩時間なので。家に帰る子は帰りますし、養護院の子は休憩が終わればここに戻ってくる子もいるのですが……」
「なるほど。つまりこの部屋は子どもたちのために解放しているのですね?」
「はい。ここは子どもたちの勉強部屋です。話を聞きたい子は前の席に座り、自分のペースで学習したい子は後ろの席に」
「だから、あそこの子たちは違う問題を解いていたのですね」