【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
「それでは答え合わせをしていきます」
 シアが問題の答えを読み上げていくと「やった~」「当たった」と子どもたちの喜びが響く。すべてを読み終えたところで今日の授業は終わり。
「では、今日の授業はこれでおしまいです。いつもの時間に剣術の授業もあるので、来られる人は来てください」
「はい!」
「では、号令」
 シアの言葉に合わせ、生徒の代表が「起立、礼」と声をかけたところで、授業は終わった。子どもたちが片づけをして教室を出ていくところまで、王太子たちは黙って見ている。そして最後の一人が「先生、さようなら」と声をかけて帰っていく。
「シア先生」
 黒板の内容を消し、授業で使った教科書を片づけていたときに、声をかけられ顔を向ける。
「……王太子殿下」
 シアに声をかけたのは王太子ランドルフ、その人だった。
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