【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
 わら人形に木刀を向けたときも、彼らは子どもたち一人一人に適切な言葉をかけてくれる。そのためか、子どもたちの顔も輝いて見えた。
 一対一の模擬戦では、騎士が子どもたちの相手をしてくれた。もちろん、騎士らは子どもたちの実力を把握して手加減をしてくれる。
「是非とも、騎士団に入ってほしい」
 そんな言葉をかけられたら、子どもたちだってまんざらではない。
「やっぱり、本物の騎士様は先生とは違うよな」
 額に汗を光らせながら、誰かが言う。
「先生って、騎士様より強いのか?」
 肩で息をしつつ、誰かが答える。
「だって、先生って女じゃん。騎士様のほうが強いに決まってる」
 一人が口にすれば、それに同調する者が現れ、やいのやいのと言い合い始める。
「先生も騎士様と模擬戦してみてよ」
「そうそう。僕たちばっかりじゃなくて」
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