四神の国の白虎さま
「……あの、早速着てみていいですか?」

「もちろん。空き部屋あるから、そこ使って」

颯真を空き部屋に案内した俺は、颯真に一言、客間にいるから、と声をかけると客間に戻った。

客間にある椅子に座って、俺はぼうっと颯真が戻って来るのを待つ。

俺が待っていると、客間に颯真が戻ってきた。今日まで、この国の一般的な服装を身にまとっていた颯真は、俺らが着ているのと似た服に変わっている。

これで、四神と並んだ時に浮かないようになった。

「白虎さん、サイズはピッタリでした」

颯真はそう言って、俺は「……良かった……」とホッと息を吐き出す。

「白虎さんって、手先が器用なんですね」

颯真が着ている服を改めて見ながら、颯真は言った。

「……そう?」

俺が首を傾げると、颯真は頷く。そこで、俺はとあることを思い出した。

「あ、そうだ……これを、玄武(げんぶ)から預かっていたんだ」

客間の本棚に置かれたとあるものを、颯真に渡す。颯真は、それを受け取った。

鈴の付いた、耳飾り。俺ら四神が付けているのと同じ、連絡用の術の編み込まれた不思議な耳飾りだ。

「……これって……」

「うん。耳飾り型の魔導具。俺らが使っているやつと同じものを、玄武が作ってくれたんだ。使い方は、朱雀から教えてもらったらいいと思うよ」
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