四神の国の白虎さま
「ありがとうございます」

颯真はお礼を言うと、耳飾りを耳に付けた。

「……それで、颯真。颯真がここで暮らし始めて1か月は経つと思うんだけど……ここでの生活はどう?困ってることとかない?」

俺が耳飾りを付け終えた颯真に問いかけると、颯真は少し考える仕草を見せる。

「困っていることは、ないですね……生活がガラッと変わったので、最初は不安でしたけど……今は、毎日が楽しいです。僕には、この生活の方が合っているように感じますね」

優しく微笑む颯真を見て、俺は「そっか」と微笑んだ。

そして、颯真は俺ら四神を束ねる神・麒麟(きりん )様の側近である奏斗(かなと)に呼び出されているらしく、慌てて家を出ていった。

その後ろ姿を見送った後、久しぶりに街を散策しようと歩き始めた。
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