四神の国の白虎さま
「……っと」
俺は、くるりと男の子の方を見た。黒髪に、紫の瞳の男の子。両手で持った籠の中には、沢山の葉っぱが入っている。
「……びゃ、っこ……?」
男の子は、驚いた顔で俺の名前を呟いた。どうやら、連絡している時の俺の言葉が聞こえていたらしい。
「……もしかして、あなたは……現白虎様ですか!?」
籠を地面に落として、男の子は俺に近づいてくる。
「えっ?」
「……あ、申し遅れました。僕の名は、紫陽(しはる)。先代白虎様に仕えていた、神の側近……でした」
そう言って、男の子――紫陽は、フォルスティアでの最敬礼で自己紹介をして、ニコリと笑った。
「……先代、白虎……」
「はい。先代白虎様が消滅したと同時に、僕も消滅。僕は、前世の記憶を持ったまま人間として生まれ変わりました。先代白虎様の生まれ変わりである僕の双子の弟とともに、薬屋を営んでおります」
紫陽はそう言うと、籠を拾い上げて散らばった葉っぱを拾い集める。
「……まぁ、心晴(こはる)に前世の記憶はないんですけどね。あぁ、心晴と言うのは僕の双子の弟……先代白虎様の転生後の名前です」
拾い終わったのか籠を両手に抱えて、紫陽は俺を見つめた。
「……白虎様。良ければ、僕の家に来ませんか?」
紫陽の言葉に、俺は驚くことしか出来なかった。
俺は、くるりと男の子の方を見た。黒髪に、紫の瞳の男の子。両手で持った籠の中には、沢山の葉っぱが入っている。
「……びゃ、っこ……?」
男の子は、驚いた顔で俺の名前を呟いた。どうやら、連絡している時の俺の言葉が聞こえていたらしい。
「……もしかして、あなたは……現白虎様ですか!?」
籠を地面に落として、男の子は俺に近づいてくる。
「えっ?」
「……あ、申し遅れました。僕の名は、紫陽(しはる)。先代白虎様に仕えていた、神の側近……でした」
そう言って、男の子――紫陽は、フォルスティアでの最敬礼で自己紹介をして、ニコリと笑った。
「……先代、白虎……」
「はい。先代白虎様が消滅したと同時に、僕も消滅。僕は、前世の記憶を持ったまま人間として生まれ変わりました。先代白虎様の生まれ変わりである僕の双子の弟とともに、薬屋を営んでおります」
紫陽はそう言うと、籠を拾い上げて散らばった葉っぱを拾い集める。
「……まぁ、心晴(こはる)に前世の記憶はないんですけどね。あぁ、心晴と言うのは僕の双子の弟……先代白虎様の転生後の名前です」
拾い終わったのか籠を両手に抱えて、紫陽は俺を見つめた。
「……白虎様。良ければ、僕の家に来ませんか?」
紫陽の言葉に、俺は驚くことしか出来なかった。