四神の国の白虎さま
「……ねぇ、白虎様。四神の皆様は、元気ですか?……僕が消えてから約100年の間で、白虎様以外で代替わりした四神はいますか?」

代替わり。神が消滅した後、消滅した神の能力を引き継いだ新しい神が生まれ、その座に着くこと。

俺が白虎として生まれたのも、代替わりだ。

「……皆、元気にしているよ。ただ、十数年前に朱雀は代替わりしたけどね」

「へぇ……朱雀様が……今の朱雀様は、どんな方なんですか?」

紫陽の言葉に、俺は朱雀の姿を思い浮かべる。

「そうだな……実際に会ってみる?魔力持ちの人間だから、俺らの住む島に来れるんじゃないかな。幸い、転送装置は人目に付かない場所にあるし……」

人間が四神が暮らす島に入るには、魔力持ちで俺ら四神や怪異、人の目には見えない四神の暮らす島が見えてないといけない。

その条件を、紫陽はクリアしている。

俺が提案をすると、紫陽は「……いいんですか?」と俺を見つめた。

もちろん、と俺が頷くと紫陽は嬉しそうに笑った。



あの後、紫陽はちょうど店に戻ってきた心晴に店番を任せて、俺は紫陽を連れて四神の住む島へと戻ってきた。

朱雀と青龍がいるという玄武の家に行く前に、麒麟様に挨拶がしたい、とのことで俺らは麒麟様のもとを訪ねた後、玄武の住む島までやって来た。
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