呪われた皇女ですが、年下ワンコ系魔塔主様に迫られてます!
4. 貝殻洗い
農場近くを流れる小川へとやってきたラシェル達は、持ってきた貝殻を少しずつザルに移しては洗いを繰り返している。
「手伝ってくれてありがとう」
「えー、いいよ。それに魔塔主様にお願いされたらねぇ、アルベラ様?」
「別に。御命令に従っただけよ」
「でもさ、魔塔主様が浄化魔法でも使ってちゃちゃっと綺麗にしてくれたら、こんな仕事すぐ終わるんだけどね」
「ふふっ、そんなお暇ではないでしょ」
2人には魔力があるが、魔法は上手く使えない。
魔力があれば誰でも自由自在に魔法を使えるという訳ではなく、練習をして習得したり、本人が元々持っている資質だったりに左右される。
魔力が弱くても魔法を発現させるセンスがあると難しい魔法を使えることもあるし、逆もまた然りで、魔力が強くてもセンスがないと簡単な魔法も上手く使いこなせない。
だから世の中には魔道具という、魔力を流し込むだけで機能する便利なアイテムが存在するのだ。
魔法を使う能力に長けている者を特別に魔道士と呼び、この認定をするのは魔塔主ただ一人だけ。国は関係なく、この大陸に暮らす全ての魔道士は魔塔主から認定された者だ。
そんな多忙を極めるはずの彼に、浄化魔法をちゃちゃっとなんて言えない。魔塔主だけではない。事あるごとに魔道士達の手を煩わせていてはキリがないし、彼らの本来の業務に支障が出てしまう。
「手伝ってくれてありがとう」
「えー、いいよ。それに魔塔主様にお願いされたらねぇ、アルベラ様?」
「別に。御命令に従っただけよ」
「でもさ、魔塔主様が浄化魔法でも使ってちゃちゃっと綺麗にしてくれたら、こんな仕事すぐ終わるんだけどね」
「ふふっ、そんなお暇ではないでしょ」
2人には魔力があるが、魔法は上手く使えない。
魔力があれば誰でも自由自在に魔法を使えるという訳ではなく、練習をして習得したり、本人が元々持っている資質だったりに左右される。
魔力が弱くても魔法を発現させるセンスがあると難しい魔法を使えることもあるし、逆もまた然りで、魔力が強くてもセンスがないと簡単な魔法も上手く使いこなせない。
だから世の中には魔道具という、魔力を流し込むだけで機能する便利なアイテムが存在するのだ。
魔法を使う能力に長けている者を特別に魔道士と呼び、この認定をするのは魔塔主ただ一人だけ。国は関係なく、この大陸に暮らす全ての魔道士は魔塔主から認定された者だ。
そんな多忙を極めるはずの彼に、浄化魔法をちゃちゃっとなんて言えない。魔塔主だけではない。事あるごとに魔道士達の手を煩わせていてはキリがないし、彼らの本来の業務に支障が出てしまう。