呪われた皇女ですが、年下ワンコ系魔塔主様に迫られてます!
6. 野草研究
この前は本当に冷や汗をかいたわ。
でも今日は、魔塔から離れるからほっと出来そう。
ラシェルは必要な荷物をまとめながら、厩舎へと向かった。馬の使用許可証を厩番に見せてから馬を一頭馬房から出すと、その背に荷物を積み自身も背に跨る。
「今回もよろしくね、デイジー」
可愛らしい花の名前がついたその馬に挨拶をして、ラシェルは魔塔の門をくぐり抜けた。
ラシェルは時折こうして外へと出ると、野生の薬草を調査している。野生の状態ではどんな環境で育つのか、土の質や日当たり具合、温度などを見て栽培に活かすのだ。
他の栽培士に迷惑をかけないよう休みの日を狙い、農場長もそれならと喜んで許可を出してくれる。
あまり沢山の時間がある訳では無いので、予め大体のルートを決めて、調査したい薬草を絞ってきている。
薬草が生えているのは主に山の中。目的の薬草を見つけてはメモを取り、奥へと進んでいく。
ここならエスティリオと会うことはない。と、安堵の息を漏らして馬から降りた。
貝殻肥料作りをした日以来、エスティリオが農場にやって来る度に胃がキリキリとして、極度の緊張状態に晒され続けていた。
特に何かを追求されることもないのだが、それでも自分がラシェルであると見破られてしまったらと思うと気が気ではない。
いっその事、魔塔を離れ転職でもしようかとも考えたが、ようやく薬草栽培におけるデータが揃ってきている中で、それは最終手段にしようとまだ踏みとどまっている。
薬草栽培士になって5年。コツコツと試行錯誤を重ね、外へ出ては調査をし、種を選別して品種改良を行い……。
その努力が最近ようやく実り始めてきたのに、手放してしまうのはあまりにも惜しい。ラシェルのあとを引き継いでくれる人がいれば良いのだが、今のところそのような人物は見当たらない。
ラシェルが放棄してしまえば、これまで積み重ねてきたものが全て無駄になってしまう。
でも今日は、魔塔から離れるからほっと出来そう。
ラシェルは必要な荷物をまとめながら、厩舎へと向かった。馬の使用許可証を厩番に見せてから馬を一頭馬房から出すと、その背に荷物を積み自身も背に跨る。
「今回もよろしくね、デイジー」
可愛らしい花の名前がついたその馬に挨拶をして、ラシェルは魔塔の門をくぐり抜けた。
ラシェルは時折こうして外へと出ると、野生の薬草を調査している。野生の状態ではどんな環境で育つのか、土の質や日当たり具合、温度などを見て栽培に活かすのだ。
他の栽培士に迷惑をかけないよう休みの日を狙い、農場長もそれならと喜んで許可を出してくれる。
あまり沢山の時間がある訳では無いので、予め大体のルートを決めて、調査したい薬草を絞ってきている。
薬草が生えているのは主に山の中。目的の薬草を見つけてはメモを取り、奥へと進んでいく。
ここならエスティリオと会うことはない。と、安堵の息を漏らして馬から降りた。
貝殻肥料作りをした日以来、エスティリオが農場にやって来る度に胃がキリキリとして、極度の緊張状態に晒され続けていた。
特に何かを追求されることもないのだが、それでも自分がラシェルであると見破られてしまったらと思うと気が気ではない。
いっその事、魔塔を離れ転職でもしようかとも考えたが、ようやく薬草栽培におけるデータが揃ってきている中で、それは最終手段にしようとまだ踏みとどまっている。
薬草栽培士になって5年。コツコツと試行錯誤を重ね、外へ出ては調査をし、種を選別して品種改良を行い……。
その努力が最近ようやく実り始めてきたのに、手放してしまうのはあまりにも惜しい。ラシェルのあとを引き継いでくれる人がいれば良いのだが、今のところそのような人物は見当たらない。
ラシェルが放棄してしまえば、これまで積み重ねてきたものが全て無駄になってしまう。