呪われた皇女ですが、年下ワンコ系魔塔主様に迫られてます!
7. 魔塔主の部屋
「ひゃあぁっ!」
ほんの数秒の出来事だったが、あまりにも奇妙な感覚に襲われて恐怖すら感じてしまう。「ついたよ」と声を掛けられて目を開けると、どこかの屋内にいた。
「ここは……?」
「魔塔の厩舎だよ。馬は部屋に連れて行けないからね」
魔塔の厩舎? あの一瞬の間に、遠く離れた森から魔塔にいるということは、転移魔法を使ったということかしら。
頭の中を整理していると、厩番のおじさんが驚きながらやって来た。
「魔塔主様! まーた馬ごと転移してきたんですか? 馬が嫌がるからやめてくださいと申し上げましたでしょう?!」
確かにデイジーは興奮気味にその場で足踏みをして、落ち着かない様子だ。
「あはは、ごめんごめん。馬に乗って帰るとか、まどろっこしくてさ」
「まったく。……それで、そちらの女性は?」
「じゃ、その馬はよろしく」
「あっ! 魔塔主様!!?」
もう一度転移魔法を使うのだと察したラシェルは、ぎゅっと目を瞑り身構えた。案の定、先程の奇妙な感覚が全身を襲う。
「はい、到着」
エスティリオに再び声をかけられて目を開けると、今度は室内にいた。
重厚なマカボニー家具と、落ち着きのあるダークグリーンのカーテン。壁際の書棚には本がずらりと並び、奥にある続き間にはベッドが見える。
「転移魔法、怖かった?」
連れてこられた場所をぼうっと見ていたラシェルは、間近にあるエスティリオの顔を見上げて気がついた。
「もっ、申し訳ありません。私ったらはしたない事を……失礼致しました」
「エルならいくらでも抱きついてきてくれて構わないよ。まあその格好だと、ちょっと刺激が強すぎるけど」
恐怖のあまり、いつの間にかエスティリオにしがみついていた。それも今は、素っ裸の状態に貸してもらったローブを羽織っているだけ。
そういえばさっきは、厩番の男性の前でもこの格好だったと思うと頬が熱くなる。
ほんの数秒の出来事だったが、あまりにも奇妙な感覚に襲われて恐怖すら感じてしまう。「ついたよ」と声を掛けられて目を開けると、どこかの屋内にいた。
「ここは……?」
「魔塔の厩舎だよ。馬は部屋に連れて行けないからね」
魔塔の厩舎? あの一瞬の間に、遠く離れた森から魔塔にいるということは、転移魔法を使ったということかしら。
頭の中を整理していると、厩番のおじさんが驚きながらやって来た。
「魔塔主様! まーた馬ごと転移してきたんですか? 馬が嫌がるからやめてくださいと申し上げましたでしょう?!」
確かにデイジーは興奮気味にその場で足踏みをして、落ち着かない様子だ。
「あはは、ごめんごめん。馬に乗って帰るとか、まどろっこしくてさ」
「まったく。……それで、そちらの女性は?」
「じゃ、その馬はよろしく」
「あっ! 魔塔主様!!?」
もう一度転移魔法を使うのだと察したラシェルは、ぎゅっと目を瞑り身構えた。案の定、先程の奇妙な感覚が全身を襲う。
「はい、到着」
エスティリオに再び声をかけられて目を開けると、今度は室内にいた。
重厚なマカボニー家具と、落ち着きのあるダークグリーンのカーテン。壁際の書棚には本がずらりと並び、奥にある続き間にはベッドが見える。
「転移魔法、怖かった?」
連れてこられた場所をぼうっと見ていたラシェルは、間近にあるエスティリオの顔を見上げて気がついた。
「もっ、申し訳ありません。私ったらはしたない事を……失礼致しました」
「エルならいくらでも抱きついてきてくれて構わないよ。まあその格好だと、ちょっと刺激が強すぎるけど」
恐怖のあまり、いつの間にかエスティリオにしがみついていた。それも今は、素っ裸の状態に貸してもらったローブを羽織っているだけ。
そういえばさっきは、厩番の男性の前でもこの格好だったと思うと頬が熱くなる。