呪われた皇女ですが、年下ワンコ系魔塔主様に迫られてます!
そんなこんなですっかり研究所に馴染んでしまったリオは、好きな時にやって来ては、ラシェルの足元にまとわりついてくる。
ナタリーが、もしかしたら色んな所に色んな飼い主がいて、名前も沢山持っているのかも。と言っていたが、たしかにそれなら納得だ。
愛想の良い犬だからあちこちで可愛がられ、ご飯を貰えるから毛艶も良いのだろうし、ふらりとやってきて気付くといなくなっているのにも合点がいく。
それなら自分もご飯をあげてみようと、今日は新鮮なお肉を持ってきた。少々奮発したけれど、ラシェルの懐はそんなに傷んでいない。
というのも官職に就いたおかげで給金も随分と上がったし、なにより魔晶石にかけるお金の心配が無くなったことが大きい。
エスティリオが作ってくれた魔晶石は使っても使っても魔力量は全然減っていないようで、貰った時とほぼ変わらない明るさで青白く輝いている。この分だと、次にこの石に魔力を込めて貰うのは何年か先でも大丈夫そうだ。
来る日と来ない日が気まぐれなので、今日は来てくれるだろうかと研究所に行くと、リオがお昼時にひょっこり顔を出してきた。
ラシェルの姿を認めると、「くぅん」と愛らしい鳴き声を出しながら甘えてくる。
「リオ、今日来てくれて良かったわ。あなたにご馳走を買ってきたのよ」
自分のことは後回しにして、ペットを優先させてしまう人の気持ちが少しわかってきた。
自分の昼食はパンとチーズにしたのに、リオ可愛さに、こんなお肉の塊を用意してしまったのだから。
保冷庫からお取り出したお肉を、適当な大きさにカットしてお皿へ。そのままリオの前に「召し上がれ」と差し出してみた。
「……? 食べないの?」
リオはじっと、皿の上の肉を見つめたままで動かない。
犬だから当然、お肉を喜んでくれると思ったのに。
「お腹が空いていないのかしら……」
もしかしたらここへ来る前に、どこかで誰かからご飯を貰ったのかもしれない。
かと言って、生肉を長くは置いておけない。保冷してくれる魔道具があるとはいえ、次にいつリオがやって来るか分からなし、早めに食べてしまった方がいい。
「仕方ないわね。自分で食べましょう」
お肉を串を刺したラシェルは、暖炉の火の所へと持っていき炙ってみた。するとしばらくして、肉の焼けるいい香りが漂ってくる。丁度よく焼けたところで串から外してお皿へ。
塩をパラパラと振ってさあ食べようと、フォークを取りに行くと、それまでじっと様子を見ていたリオが動いた。
――パクッ!
「え?」
生肉の時は全く食べなかったのに、今は美味しそうにパクパクと皿の上のお肉を頬張っている。
ナタリーが、もしかしたら色んな所に色んな飼い主がいて、名前も沢山持っているのかも。と言っていたが、たしかにそれなら納得だ。
愛想の良い犬だからあちこちで可愛がられ、ご飯を貰えるから毛艶も良いのだろうし、ふらりとやってきて気付くといなくなっているのにも合点がいく。
それなら自分もご飯をあげてみようと、今日は新鮮なお肉を持ってきた。少々奮発したけれど、ラシェルの懐はそんなに傷んでいない。
というのも官職に就いたおかげで給金も随分と上がったし、なにより魔晶石にかけるお金の心配が無くなったことが大きい。
エスティリオが作ってくれた魔晶石は使っても使っても魔力量は全然減っていないようで、貰った時とほぼ変わらない明るさで青白く輝いている。この分だと、次にこの石に魔力を込めて貰うのは何年か先でも大丈夫そうだ。
来る日と来ない日が気まぐれなので、今日は来てくれるだろうかと研究所に行くと、リオがお昼時にひょっこり顔を出してきた。
ラシェルの姿を認めると、「くぅん」と愛らしい鳴き声を出しながら甘えてくる。
「リオ、今日来てくれて良かったわ。あなたにご馳走を買ってきたのよ」
自分のことは後回しにして、ペットを優先させてしまう人の気持ちが少しわかってきた。
自分の昼食はパンとチーズにしたのに、リオ可愛さに、こんなお肉の塊を用意してしまったのだから。
保冷庫からお取り出したお肉を、適当な大きさにカットしてお皿へ。そのままリオの前に「召し上がれ」と差し出してみた。
「……? 食べないの?」
リオはじっと、皿の上の肉を見つめたままで動かない。
犬だから当然、お肉を喜んでくれると思ったのに。
「お腹が空いていないのかしら……」
もしかしたらここへ来る前に、どこかで誰かからご飯を貰ったのかもしれない。
かと言って、生肉を長くは置いておけない。保冷してくれる魔道具があるとはいえ、次にいつリオがやって来るか分からなし、早めに食べてしまった方がいい。
「仕方ないわね。自分で食べましょう」
お肉を串を刺したラシェルは、暖炉の火の所へと持っていき炙ってみた。するとしばらくして、肉の焼けるいい香りが漂ってくる。丁度よく焼けたところで串から外してお皿へ。
塩をパラパラと振ってさあ食べようと、フォークを取りに行くと、それまでじっと様子を見ていたリオが動いた。
――パクッ!
「え?」
生肉の時は全く食べなかったのに、今は美味しそうにパクパクと皿の上のお肉を頬張っている。