四神、騎士団と出会う【四神の国の朱雀さま×あやかし戦記】
無言のまま積み上がった本を何冊か読んでいると、朱雀は眠気に襲われて、パタンと本を閉じる。
窓から見える空は明るくなり出しており、夜明けが近づいていた。
「……」
そっと本を積み上がっていた場所に本を戻すと、座っていたベッドに横になる。
「……そのまま朝まで起きるんじゃないんですね」
同じく本を読んでいたヴィンセントがふと顔を上げて、朱雀に声をかけた。
「……」
そんなヴィンセントの声を聞こえないふりをして、朱雀は目を閉じる。朱雀の脳裏に移ったのは、青龍、白虎、玄武、麒麟、颯真の顔だった。
(……早く、誰か助けて……)
朱雀が異世界で過ごし始めて数日が経ったある日、フォルスティアにある中央の街から少し離れた場所に浮かぶ島では、青龍、白虎、玄武、颯真の4人が集まっていた。
「……ようやく、あの怪異の放ったの術の分析が終わったよ。あの怪異は、朱雀を異世界へと転送したことが分かった」
玄武が、話を切り出す。玄武の言葉に、颯真は「異世界!?」と驚いた。
「ここ数日、朱雀が帰ってこないということは、今も転送された先にいる可能性が高いんだよね……ということで!」
そこまで言った玄武は、服のポケットから小型の何かを取り出す。
窓から見える空は明るくなり出しており、夜明けが近づいていた。
「……」
そっと本を積み上がっていた場所に本を戻すと、座っていたベッドに横になる。
「……そのまま朝まで起きるんじゃないんですね」
同じく本を読んでいたヴィンセントがふと顔を上げて、朱雀に声をかけた。
「……」
そんなヴィンセントの声を聞こえないふりをして、朱雀は目を閉じる。朱雀の脳裏に移ったのは、青龍、白虎、玄武、麒麟、颯真の顔だった。
(……早く、誰か助けて……)
朱雀が異世界で過ごし始めて数日が経ったある日、フォルスティアにある中央の街から少し離れた場所に浮かぶ島では、青龍、白虎、玄武、颯真の4人が集まっていた。
「……ようやく、あの怪異の放ったの術の分析が終わったよ。あの怪異は、朱雀を異世界へと転送したことが分かった」
玄武が、話を切り出す。玄武の言葉に、颯真は「異世界!?」と驚いた。
「ここ数日、朱雀が帰ってこないということは、今も転送された先にいる可能性が高いんだよね……ということで!」
そこまで言った玄武は、服のポケットから小型の何かを取り出す。