四神、騎士団と出会う【四神の国の朱雀さま×あやかし戦記】
「そうか。アカネか……とりあえず、君は完全に疑いが晴れるまで家には返さない。ここで暮らしてもらう。ツヤ、こいつをこの屋敷の空き部屋に放り込め。そして、一日中監視をつける」
ギルベルトの言葉にツヤは頷き、半強制的に朱雀を連れてギルベルトの自室を出た。
「僕は、ヴィンセント・レゴシ。よろしくお願いします」
「……よろしく、お願いします」
その日の夜、部屋に閉じ込められ、軟禁状態となった朱雀は、先程部屋に監視に来たというヴィンセントに自己紹介をされ、朱雀は会釈をする。
(……さっきまでいたツヤさんって鬼の子には聞きづらかったけど、彼ならまだ聞けるかもしれない……)
「……あの、妖ってなんですか?」
ヴィンセントは、朱雀からそのような質問されるとは思わず、驚いてしまった。
しかし、ヴィンセントは正直に妖について教える。妖がどういった存在なのかや、妖を倒す組織であるアレス騎士団のこと、倒し方などを。
(……怪異と違って人の目に見えているし、妖は人間が倒しているのか……)
「……ありがとう、ございます」
朱雀はお礼を言うと、床に積まれた本を引っ張り出して読み始めた。ヴィンセントから、暇つぶしにどうぞと与えられた本。
朱雀がいる世界、フォルスティアでは使われていない文字だが、異世界にいた頃に勉強した文字のため、朱雀は読むことが出来る。
ギルベルトの言葉にツヤは頷き、半強制的に朱雀を連れてギルベルトの自室を出た。
「僕は、ヴィンセント・レゴシ。よろしくお願いします」
「……よろしく、お願いします」
その日の夜、部屋に閉じ込められ、軟禁状態となった朱雀は、先程部屋に監視に来たというヴィンセントに自己紹介をされ、朱雀は会釈をする。
(……さっきまでいたツヤさんって鬼の子には聞きづらかったけど、彼ならまだ聞けるかもしれない……)
「……あの、妖ってなんですか?」
ヴィンセントは、朱雀からそのような質問されるとは思わず、驚いてしまった。
しかし、ヴィンセントは正直に妖について教える。妖がどういった存在なのかや、妖を倒す組織であるアレス騎士団のこと、倒し方などを。
(……怪異と違って人の目に見えているし、妖は人間が倒しているのか……)
「……ありがとう、ございます」
朱雀はお礼を言うと、床に積まれた本を引っ張り出して読み始めた。ヴィンセントから、暇つぶしにどうぞと与えられた本。
朱雀がいる世界、フォルスティアでは使われていない文字だが、異世界にいた頃に勉強した文字のため、朱雀は読むことが出来る。