四神、騎士団と出会う【四神の国の朱雀さま×あやかし戦記】
それをたまたま見かけたイヅナが話しかけると、朱雀は「ありがとうございます」と小さな声で返し、そっぽを向いてどこかへと歩いていく。
「……」
(これは……朱雀と団員たちが、仲良くなるまで相当な時間がかかりそうだな……)
なんて、青龍が考えていた時だった。
『――聞こえとるか。四神たちよ』
四神をまとめている神様である麒麟からの連絡が届き、玄武の作った連絡用の魔導具である耳飾りに青龍は手を触れた。
「はい。聞こえております」
朱雀、玄武、白虎、そして颯真の返事を聞き、無事に連絡が出来ていることを確認した麒麟は、言葉を続ける。
『フォルスティアに妖使いなるものが現れ、2つの世界をもらうと宣戦布告をしていきよった。妖使いは、怪異も操っておる。今、四神たちのいる世界に行った。気を付けろ』
「……かしこまりました」
耳飾りから手を話すと、青龍と颯真は同時に顔を見合わせ、どんどんと距離を離していたはずの朱雀が青龍と颯真のもとへと戻ってきた。
「聞いた!?さっきの!」
さっきまで、風に乗って空から妖や怪異がいないか探っていた白虎が、朱雀、青龍、颯真の近くに着地しながら言う。
青龍が頷くと、玄武は「……僕ら以外の人間が、2つの世界を行き来できるなんて……本当に、そいつは人間なのか?」と顎に手を乗せて考え始めた。
「……」
(これは……朱雀と団員たちが、仲良くなるまで相当な時間がかかりそうだな……)
なんて、青龍が考えていた時だった。
『――聞こえとるか。四神たちよ』
四神をまとめている神様である麒麟からの連絡が届き、玄武の作った連絡用の魔導具である耳飾りに青龍は手を触れた。
「はい。聞こえております」
朱雀、玄武、白虎、そして颯真の返事を聞き、無事に連絡が出来ていることを確認した麒麟は、言葉を続ける。
『フォルスティアに妖使いなるものが現れ、2つの世界をもらうと宣戦布告をしていきよった。妖使いは、怪異も操っておる。今、四神たちのいる世界に行った。気を付けろ』
「……かしこまりました」
耳飾りから手を話すと、青龍と颯真は同時に顔を見合わせ、どんどんと距離を離していたはずの朱雀が青龍と颯真のもとへと戻ってきた。
「聞いた!?さっきの!」
さっきまで、風に乗って空から妖や怪異がいないか探っていた白虎が、朱雀、青龍、颯真の近くに着地しながら言う。
青龍が頷くと、玄武は「……僕ら以外の人間が、2つの世界を行き来できるなんて……本当に、そいつは人間なのか?」と顎に手を乗せて考え始めた。