こちら元町診療所
『‥‥‥はい。』
『あ!先生おはようございます。
やっちゃんを迎えに来ました。』
ドクン
課長だ‥‥。
思ったよりも早い到着に、お姉ちゃんに
急かされて急いで来たのではと感じつつ
も、インターホン越しに焦る義理兄の姿に思わず笑みが溢れる
いきなりここに迎えに来てなんて
頼んでしまったから、変に心配させて しまったかもしれないな‥。
でも‥そうでもしないと、先生が
折れてくれないから仕方なかったのだ
『下で待っててください。
すぐ行きますから。』
『や、やっちゃん!ぶ、無事なんだね?
翠と心配してたんだから。』
『はいはい、後で説明するから。』
『やっちゃん、絶対だよ!!早く‥』
ピッ
えっ?
モニターの電源を落とされたかと
思えば、私の目の前に立ち見下ろす
綺麗な大魔王様を見上げる
眉間に皺が寄っていても綺麗なんて
ズルい。私だったら変顔になるところだ。
『翠って誰?』
「えっ?‥‥翠は私の姉です。
何でそんなこと聞くんですか?」
『お姉さん?‥‥靖子の?』
「はい‥姉は課長と結婚して夫婦
なので私の家族です。』
『‥‥フッ。そっか‥なら良かった。』
ドキッ
何なの?ムスッとしたり笑ったり。
情緒不安定なのかしら?
『俺も下まで一緒に行くよ。』
「えっ?ッ‥ちょっと‥いいです!
1人で行けますから!」
心配症な課長に、先生が余計な事を
言ったらしたらかなり面倒だ。
何としてでも阻止しないと!!
長い廊下を歩き玄関に向かう先生に、
荷物を持って追いつくと、靴を履こうと
していた先生の腕を引っ張った。
『靖子?どうかした?』
「あ、あの!お見送りはここで結構
です。本当にご迷惑をおかけして
朝ご飯まで頂いてありがとうござい
ます。また改めて何かお礼します!」
急いで靴を履くと、玄関のドアを
塞ぐように立ち、丁寧に頭を下げた。
よし!!これで大丈夫。
課長には私から適当に言えば何とか
なるはず‥‥
『‥‥それじゃ‥今お礼貰おうかな。』
えっ?
頭の中で妄想してガッツポーズを
とっていた私が我に帰ると同時に、
唇に触れた柔らかい感触に、持っていた
鞄をその場に落とした。
‥‥‥‥何?‥‥‥何が起こって‥‥
「ッ!ンンッ!!」
次の瞬間、唇を割って侵入してきた
生温かい温度に、抵抗する暇もなく
腰を強く抱き寄せられ、顎は長い指に捉えられた。
『あ!先生おはようございます。
やっちゃんを迎えに来ました。』
ドクン
課長だ‥‥。
思ったよりも早い到着に、お姉ちゃんに
急かされて急いで来たのではと感じつつ
も、インターホン越しに焦る義理兄の姿に思わず笑みが溢れる
いきなりここに迎えに来てなんて
頼んでしまったから、変に心配させて しまったかもしれないな‥。
でも‥そうでもしないと、先生が
折れてくれないから仕方なかったのだ
『下で待っててください。
すぐ行きますから。』
『や、やっちゃん!ぶ、無事なんだね?
翠と心配してたんだから。』
『はいはい、後で説明するから。』
『やっちゃん、絶対だよ!!早く‥』
ピッ
えっ?
モニターの電源を落とされたかと
思えば、私の目の前に立ち見下ろす
綺麗な大魔王様を見上げる
眉間に皺が寄っていても綺麗なんて
ズルい。私だったら変顔になるところだ。
『翠って誰?』
「えっ?‥‥翠は私の姉です。
何でそんなこと聞くんですか?」
『お姉さん?‥‥靖子の?』
「はい‥姉は課長と結婚して夫婦
なので私の家族です。』
『‥‥フッ。そっか‥なら良かった。』
ドキッ
何なの?ムスッとしたり笑ったり。
情緒不安定なのかしら?
『俺も下まで一緒に行くよ。』
「えっ?ッ‥ちょっと‥いいです!
1人で行けますから!」
心配症な課長に、先生が余計な事を
言ったらしたらかなり面倒だ。
何としてでも阻止しないと!!
長い廊下を歩き玄関に向かう先生に、
荷物を持って追いつくと、靴を履こうと
していた先生の腕を引っ張った。
『靖子?どうかした?』
「あ、あの!お見送りはここで結構
です。本当にご迷惑をおかけして
朝ご飯まで頂いてありがとうござい
ます。また改めて何かお礼します!」
急いで靴を履くと、玄関のドアを
塞ぐように立ち、丁寧に頭を下げた。
よし!!これで大丈夫。
課長には私から適当に言えば何とか
なるはず‥‥
『‥‥それじゃ‥今お礼貰おうかな。』
えっ?
頭の中で妄想してガッツポーズを
とっていた私が我に帰ると同時に、
唇に触れた柔らかい感触に、持っていた
鞄をその場に落とした。
‥‥‥‥何?‥‥‥何が起こって‥‥
「ッ!ンンッ!!」
次の瞬間、唇を割って侵入してきた
生温かい温度に、抵抗する暇もなく
腰を強く抱き寄せられ、顎は長い指に捉えられた。