それでも、あなたを愛してる。【終】



「……愛を識り、真実を識り、その上で、君はこれからの道を選ばなければならない。君がどの道を選ぼうと、僕は君を守るよ」

「そういうことが聞きたいんじゃなくて……」

「依月」

彼の額が、依月の額と合わさる。

「大きくなったね」

─そう言う彼はどこか、泣きそうな顔をしていた。


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