あやかしと四神〜闇を祓って〜
玄武が朱雀にそっと耳打ちする。
(百リーラってお金の単位?いくらか知らないけど、それが合図なんだね)
朱雀はゆっくりと頷いた。
朱雀とイヅナは悪魔四人に連れられ、オークション会場の裏口へと連れて行かれた。裏口には檻がたくさん並び、その中には拘束された人間が閉じ込められている。みんな恐怖に体を震わせ、「助けて……誰か……」と呟いていた。
「お前らは特別枠だからこの檻に一緒に入れ」
モーゼズに言われ、朱雀とイヅナは鳥籠のような形をした檻の中へと入れられた。ガチャンと鍵のかけられる音が大きく響く。
「大人しくしてろよ」
四人はそう言い、去って行った。残された朱雀は目の前のイヅナを見つめる。彼女は落ち着いている様子だった。思わず声をかけてしまう。
「ねぇ、怖くないわけ?作戦とはいえ仲間に売られたんだよ?」
イヅナは少し驚いた様子だった。考えた後、彼女は口を開く。
「確かにそうね。私たちは売られた。でも私、こういうの経験するのは初めてじゃないわ。むしろ前に体験した方が怖かったし……」
「えっ?」
(百リーラってお金の単位?いくらか知らないけど、それが合図なんだね)
朱雀はゆっくりと頷いた。
朱雀とイヅナは悪魔四人に連れられ、オークション会場の裏口へと連れて行かれた。裏口には檻がたくさん並び、その中には拘束された人間が閉じ込められている。みんな恐怖に体を震わせ、「助けて……誰か……」と呟いていた。
「お前らは特別枠だからこの檻に一緒に入れ」
モーゼズに言われ、朱雀とイヅナは鳥籠のような形をした檻の中へと入れられた。ガチャンと鍵のかけられる音が大きく響く。
「大人しくしてろよ」
四人はそう言い、去って行った。残された朱雀は目の前のイヅナを見つめる。彼女は落ち着いている様子だった。思わず声をかけてしまう。
「ねぇ、怖くないわけ?作戦とはいえ仲間に売られたんだよ?」
イヅナは少し驚いた様子だった。考えた後、彼女は口を開く。
「確かにそうね。私たちは売られた。でも私、こういうの経験するのは初めてじゃないわ。むしろ前に体験した方が怖かったし……」
「えっ?」