天才画家に描かれて、毎晩とろけそうです ―スイートルームで始まる、芸術と恋の独占契約
第8話 代官山、ふたりの新生活
「……ほんとに、ここに住んでいいの?」
咲良は、リビングの窓から広がる都心の夜景を見つめながら、ぽつりと呟いた。
眼下に広がるのは、代官山の街並み。
ガラス張りのバルコニーには、夜風がさらさらと吹き込み、カーテンがふんわりと揺れていた。
レオンは背後からふわりと咲良を抱きしめ、耳元でささやいた。
「うん。ここは、君と暮らすために選んだ場所だよ。
だから……ここにいるだけでいい。何もしなくていい。息しててくれたら、それだけで」
「なにそれ、甘すぎ……」
照れ笑いを浮かべる咲良の頬に、レオンはそっとキスする。
「だって、愛してるんだ。君の全部が、僕の生きる理由なんだ」
そう言いながら、レオンは咲良の手を取り、ダイニングの椅子へと導いた。
テーブルには、見慣れないお洒落なフレンチのデリ。
買ってきたものだけれど、レオンが選び、皿に盛りつけてくれたのだという。
ふたりでグラスを合わせる。
「じゃあ……はじめての、ふたりの部屋に乾杯?」
「うん。これから、毎晩が記念日だね」
グラスが軽やかに鳴る音。
それだけで、胸の奥にぽっと火が灯るようだった。
「……なんか、不思議だな。朝起きて、隣にレオンがいるとか」
「それ、こっちの台詞。君が髪ぐしゃぐしゃのまま、僕におはようって言ってくれるとか、最高だよ」
「やだ、それはやめて」
「やめない。だって可愛いから」
「……ほんと、甘ったるいなぁ」
でも、咲良の声は、やわらかくて、うれしそうだった。
ふたりで食事を終えたあと、ソファで寄り添って映画を観る。
レオンが肩に手を回せば、咲良も自然にそこにもたれかかる。
映画の内容なんて、ほとんど覚えていない。
ただ、ぬくもりだけが、ずっと残っていた。
やがて、レオンがぽつりと呟く。
「ねえ、咲良。これからは、どんな夜も、どんな朝も、君と過ごしたい」
咲良は目を閉じて、そっと微笑んだ。
「……うん。わたしも、レオンとなら、どこだって帰る場所になる気がする」
部屋の灯りが、ふたりの影をやさしく包んだ。
それは、ようやく始まったばかりの、ふたりの静かで甘い時間だった。
咲良は、リビングの窓から広がる都心の夜景を見つめながら、ぽつりと呟いた。
眼下に広がるのは、代官山の街並み。
ガラス張りのバルコニーには、夜風がさらさらと吹き込み、カーテンがふんわりと揺れていた。
レオンは背後からふわりと咲良を抱きしめ、耳元でささやいた。
「うん。ここは、君と暮らすために選んだ場所だよ。
だから……ここにいるだけでいい。何もしなくていい。息しててくれたら、それだけで」
「なにそれ、甘すぎ……」
照れ笑いを浮かべる咲良の頬に、レオンはそっとキスする。
「だって、愛してるんだ。君の全部が、僕の生きる理由なんだ」
そう言いながら、レオンは咲良の手を取り、ダイニングの椅子へと導いた。
テーブルには、見慣れないお洒落なフレンチのデリ。
買ってきたものだけれど、レオンが選び、皿に盛りつけてくれたのだという。
ふたりでグラスを合わせる。
「じゃあ……はじめての、ふたりの部屋に乾杯?」
「うん。これから、毎晩が記念日だね」
グラスが軽やかに鳴る音。
それだけで、胸の奥にぽっと火が灯るようだった。
「……なんか、不思議だな。朝起きて、隣にレオンがいるとか」
「それ、こっちの台詞。君が髪ぐしゃぐしゃのまま、僕におはようって言ってくれるとか、最高だよ」
「やだ、それはやめて」
「やめない。だって可愛いから」
「……ほんと、甘ったるいなぁ」
でも、咲良の声は、やわらかくて、うれしそうだった。
ふたりで食事を終えたあと、ソファで寄り添って映画を観る。
レオンが肩に手を回せば、咲良も自然にそこにもたれかかる。
映画の内容なんて、ほとんど覚えていない。
ただ、ぬくもりだけが、ずっと残っていた。
やがて、レオンがぽつりと呟く。
「ねえ、咲良。これからは、どんな夜も、どんな朝も、君と過ごしたい」
咲良は目を閉じて、そっと微笑んだ。
「……うん。わたしも、レオンとなら、どこだって帰る場所になる気がする」
部屋の灯りが、ふたりの影をやさしく包んだ。
それは、ようやく始まったばかりの、ふたりの静かで甘い時間だった。