【番外編】過保護な医者に、今度は未来まで守られてます
食後の片付けをちゃちゃっと済ませたあとは、ふたりしてリビングのソファに移動。
「ん~、お腹いっぱい。もう今日は動けません」
雪乃がもたれるように身体を預けると、大雅は軽く腕をまわして受け止めた。
「動かなくていいよ。今日もちゃんと“お姫様待遇”って言ったからね」
そう言いながら、彼の指先が自然と雪乃の髪をすくって、耳の後ろにかける。
「……それ、今日で何回目?」
「ん? “お姫様”って?」
「うん。なんか……言い慣れてきてない?」
「そりゃあ、呼びたくなるんだもん。かわいくて、頑張り屋で、でもちょっとわがままで――」
「ちょっと、とは?」
雪乃がじと目を向けると、大雅は笑って視線をそらす。
「……まあまあ、ほどよく?」
「あとでチーズケーキの残り、私ひとりで食べるからね」
「撤回します。すべて愛すべきレベルのわがままです」
雪乃が吹き出しそうになりながらも、ぷいと横を向いたふりをして、大雅の胸元にそっと顔を寄せる。
「……もうちょっとだけ、このままでいい?」
「うん、ずっとこうしてていいよ」
ソファの上で、毛布を一枚かけて、ふたりはぴったりとくっついて横になる。
雪乃の指先が、大雅のシャツの裾を無意識にきゅっと掴んでいて、大雅はその仕草に気づいて、そっと指を絡める。
「……落ち着くね、こうしてると」
「俺も。やっぱり、帰る場所はここだなって思う」
テレビの音もBGMのように遠く、小さな部屋に、心地よい静けさが満ちていた。
胸の鼓動のリズムが似てくるころには、眠気がふたりをそっと包み込んでいた。
「ん~、お腹いっぱい。もう今日は動けません」
雪乃がもたれるように身体を預けると、大雅は軽く腕をまわして受け止めた。
「動かなくていいよ。今日もちゃんと“お姫様待遇”って言ったからね」
そう言いながら、彼の指先が自然と雪乃の髪をすくって、耳の後ろにかける。
「……それ、今日で何回目?」
「ん? “お姫様”って?」
「うん。なんか……言い慣れてきてない?」
「そりゃあ、呼びたくなるんだもん。かわいくて、頑張り屋で、でもちょっとわがままで――」
「ちょっと、とは?」
雪乃がじと目を向けると、大雅は笑って視線をそらす。
「……まあまあ、ほどよく?」
「あとでチーズケーキの残り、私ひとりで食べるからね」
「撤回します。すべて愛すべきレベルのわがままです」
雪乃が吹き出しそうになりながらも、ぷいと横を向いたふりをして、大雅の胸元にそっと顔を寄せる。
「……もうちょっとだけ、このままでいい?」
「うん、ずっとこうしてていいよ」
ソファの上で、毛布を一枚かけて、ふたりはぴったりとくっついて横になる。
雪乃の指先が、大雅のシャツの裾を無意識にきゅっと掴んでいて、大雅はその仕草に気づいて、そっと指を絡める。
「……落ち着くね、こうしてると」
「俺も。やっぱり、帰る場所はここだなって思う」
テレビの音もBGMのように遠く、小さな部屋に、心地よい静けさが満ちていた。
胸の鼓動のリズムが似てくるころには、眠気がふたりをそっと包み込んでいた。