【番外編】過保護な医者に、今度は未来まで守られてます
雪乃の声が、小さく震える。
その震えの奥にあるのは恐れではなく、ただ純粋な期待と、愛された記憶の残響だった。
「……ほんとに、全部……?」
確かめるようにそう問う雪乃に、大雅は瞳を細めたまま頷いた。
「……ぜんぶ。ここも、ここも……全部、俺のだろ?」
囁きながら、ゆっくりと指先が雪乃の頬をなぞり、首筋、鎖骨、そして胸元へと移っていく。
その指の動き一つひとつが、慈しむようで、でも欲望を孕んでいて。
まるで触れるたびに自分の印を刻み込むようだった。
雪乃が薄く息を呑むと、すぐに唇が追いかけてくる。
肌に、唇に、耳元に。
甘く、濃密に、逃がさぬように。
「……今夜は、ぜんぶ俺のものにするから。……体も、声も、表情も、全部、見せて」
その低い声音に、雪乃の背中が震える。
けれど――逃げようなんて思わなかった。
それどころか、自分もまた、大雅のすべてを欲していた。
彼の手が服の中に忍び込んだ瞬間、雪乃の身体は跳ねたけれど、その腕の中はあたたかくて、包まれるようで。
「……苦しくない?」
「……ううん、嬉しい。……やっと、だもん」
ふたりの距離が、またひとつ縮まる。
シャツがはだけ、吐息が混ざり、シーツの上で指が絡み合う。
――心臓が、壊れてしまいそうだったのは、きっと今まで。
でも今はちがう。
雪乃の鼓動は、彼の胸にぴったりと重なり合いながら、健やかに、でも確かに高鳴っている。
「もっと……苦しくなるくらい、キスして」
その一言に、大雅の目が熱を帯びた。
「……望み通りにしてやる。……全部、俺色にしてやるよ」
次の瞬間、押し倒されるように背中がベッドに沈み、唇が重なる。
それは、まるで境界を奪っていくようなキスだった。
体中が熱くて、苦しくて、でも泣きそうなほど幸せで――
「……大雅、好き……ほんとに……」
「知ってる。でも、もっと言って。俺だけに……何度でも」
雪乃が目を潤ませながら名前を呼び、大雅は何度もその名を囁き返す。
交わるたび、重なるたびに、言葉では足りない想いを肌で伝えて。
その夜、ふたりは何度も、愛を確認し合った。
もはや“優しさ”だけでは語れない、溺れるほどの情熱で――
そして最後に、雪乃の頬に涙の痕を見つけた大雅が、そっと指でぬぐって微笑んだ。
「……これからは、もう遠慮しないからな。俺、雪乃を甘やかし倒すって決めたから」
雪乃は小さく笑って、彼の胸元に顔を埋めた。
「……うん。全部、大雅のものになれて、幸せだよ」
その震えの奥にあるのは恐れではなく、ただ純粋な期待と、愛された記憶の残響だった。
「……ほんとに、全部……?」
確かめるようにそう問う雪乃に、大雅は瞳を細めたまま頷いた。
「……ぜんぶ。ここも、ここも……全部、俺のだろ?」
囁きながら、ゆっくりと指先が雪乃の頬をなぞり、首筋、鎖骨、そして胸元へと移っていく。
その指の動き一つひとつが、慈しむようで、でも欲望を孕んでいて。
まるで触れるたびに自分の印を刻み込むようだった。
雪乃が薄く息を呑むと、すぐに唇が追いかけてくる。
肌に、唇に、耳元に。
甘く、濃密に、逃がさぬように。
「……今夜は、ぜんぶ俺のものにするから。……体も、声も、表情も、全部、見せて」
その低い声音に、雪乃の背中が震える。
けれど――逃げようなんて思わなかった。
それどころか、自分もまた、大雅のすべてを欲していた。
彼の手が服の中に忍び込んだ瞬間、雪乃の身体は跳ねたけれど、その腕の中はあたたかくて、包まれるようで。
「……苦しくない?」
「……ううん、嬉しい。……やっと、だもん」
ふたりの距離が、またひとつ縮まる。
シャツがはだけ、吐息が混ざり、シーツの上で指が絡み合う。
――心臓が、壊れてしまいそうだったのは、きっと今まで。
でも今はちがう。
雪乃の鼓動は、彼の胸にぴったりと重なり合いながら、健やかに、でも確かに高鳴っている。
「もっと……苦しくなるくらい、キスして」
その一言に、大雅の目が熱を帯びた。
「……望み通りにしてやる。……全部、俺色にしてやるよ」
次の瞬間、押し倒されるように背中がベッドに沈み、唇が重なる。
それは、まるで境界を奪っていくようなキスだった。
体中が熱くて、苦しくて、でも泣きそうなほど幸せで――
「……大雅、好き……ほんとに……」
「知ってる。でも、もっと言って。俺だけに……何度でも」
雪乃が目を潤ませながら名前を呼び、大雅は何度もその名を囁き返す。
交わるたび、重なるたびに、言葉では足りない想いを肌で伝えて。
その夜、ふたりは何度も、愛を確認し合った。
もはや“優しさ”だけでは語れない、溺れるほどの情熱で――
そして最後に、雪乃の頬に涙の痕を見つけた大雅が、そっと指でぬぐって微笑んだ。
「……これからは、もう遠慮しないからな。俺、雪乃を甘やかし倒すって決めたから」
雪乃は小さく笑って、彼の胸元に顔を埋めた。
「……うん。全部、大雅のものになれて、幸せだよ」