【番外編】過保護な医者に、今度は未来まで守られてます
朝の光がカーテン越しに差し込む。
やわらかな陽射しが、ベッドの上に静かに降り注いでいた。
雪乃は、大雅の腕の中で身じろぎしながら、ふわりと小さく笑った。
「……ねえ、大雅さんの“本気”って……すごかった」
まだ頬に熱が残る。
肌に触れるシーツの感触も、昨夜の記憶を呼び起こすようで、胸の奥がくすぐったくなる。
「……滝川先生、前に言ってたよ? “神崎は女知らなそう”って」
くすくすと笑いながら言うと、大雅は半分目を閉じたまま、口元だけで笑った。
「……あの人が知らないだけ。俺は、ちゃんと社会勉強してる」
その言い回しに、雪乃は吹き出しそうになる。
でも、すぐに思い出したように、ふと真顔になる。
「……でもね、大雅さん。ちょっと気にしたでしょ? 途中、一瞬だけ……医者の目になってた」
静かなまなざしで見つめられていたこと。
苦しくないか、痛くないか――
そんな気遣いが、視線に滲んでいたのを、雪乃はちゃんと感じ取っていた。
大雅は、一瞬目を逸らす。
そして、照れくさそうに肩をすくめながら、雪乃の額に軽く唇を落とした。
「……そういうの、いちいち言わないの。……恥ずかしいから」
そして――
「口、塞ぐよ?」
低くささやいて、雪乃の唇にそっと指を触れさせる。
続けて、もう一度、今度は唇で。
それは昨夜のように激しくはないけれど、深くて、やさしくて、胸にじんと沁みるキスだった。
雪乃の笑みが、ふわっと緩む。
「……ずるい。ほんとにもう……」
「俺は、ずっと、そういう男だから」
ふたりの間に、柔らかくて甘い時間が流れる。
夜の情熱が静かに溶けて、穏やかな幸福に変わっていく朝。
ベッドの中に重なった鼓動が、ゆっくりと、でも確かにひとつになる――。
やわらかな陽射しが、ベッドの上に静かに降り注いでいた。
雪乃は、大雅の腕の中で身じろぎしながら、ふわりと小さく笑った。
「……ねえ、大雅さんの“本気”って……すごかった」
まだ頬に熱が残る。
肌に触れるシーツの感触も、昨夜の記憶を呼び起こすようで、胸の奥がくすぐったくなる。
「……滝川先生、前に言ってたよ? “神崎は女知らなそう”って」
くすくすと笑いながら言うと、大雅は半分目を閉じたまま、口元だけで笑った。
「……あの人が知らないだけ。俺は、ちゃんと社会勉強してる」
その言い回しに、雪乃は吹き出しそうになる。
でも、すぐに思い出したように、ふと真顔になる。
「……でもね、大雅さん。ちょっと気にしたでしょ? 途中、一瞬だけ……医者の目になってた」
静かなまなざしで見つめられていたこと。
苦しくないか、痛くないか――
そんな気遣いが、視線に滲んでいたのを、雪乃はちゃんと感じ取っていた。
大雅は、一瞬目を逸らす。
そして、照れくさそうに肩をすくめながら、雪乃の額に軽く唇を落とした。
「……そういうの、いちいち言わないの。……恥ずかしいから」
そして――
「口、塞ぐよ?」
低くささやいて、雪乃の唇にそっと指を触れさせる。
続けて、もう一度、今度は唇で。
それは昨夜のように激しくはないけれど、深くて、やさしくて、胸にじんと沁みるキスだった。
雪乃の笑みが、ふわっと緩む。
「……ずるい。ほんとにもう……」
「俺は、ずっと、そういう男だから」
ふたりの間に、柔らかくて甘い時間が流れる。
夜の情熱が静かに溶けて、穏やかな幸福に変わっていく朝。
ベッドの中に重なった鼓動が、ゆっくりと、でも確かにひとつになる――。