サルビアの育てかた
「──ヒルス、昨日は帰った後にレイと話はしたのかな」
「ええ、もちろんです」
休憩室の椅子に向かい合って腰かけ、俺と先生は静かに話をする。
「スクールに戻ってほしいと何度も説得してみたんだけどね、力足らずだったよ」
「いえ、先生が褒めて下さったこと、レイは凄く喜んでいましたよ」
「そうかい。だけど、どうして彼女はあそこまで頑なに断るのか僕には理解できなくて。君は事情を知っているかな?」
「実は俺も分からないんです。ダンスは好きだし続けたいと言ってはいるんですけど。スクールに戻れないと言い続けるレイと、少しだけ言い合いになってしまいました」
先生はううんと唸る。
──ジャスティン先生も、俺と同じ気持ちだ。まだレイの復帰を諦めきれていないんだ。
しばらく頭を抱え、先生は再び口を開く。
「ヒルス。いい作戦を一緒に考えよう」
「作戦?」
「もちろん彼女自身の気持ちを第一に優先するよ。でも僕たちだってまだまだ見切りをつけていないんだ」
「はい、そのとおりです」
「だから、ホームワークを出そう。僕も君も、レイがどうすれば戻ってきてくれるかを考えてくる。期限はいつまででもいい。もしいいアイディアが思い浮かんだら、それを二人で共有しようじゃないか」
先生のその提案に、俺は大きく頷いた。
レイの気持ちを一番に考えつつ、それでもまだ彼女を呼び戻すことを諦めない。そのジャスティン先生らしい思惑に、納得以外の言葉などない。
「ええ、もちろんです」
休憩室の椅子に向かい合って腰かけ、俺と先生は静かに話をする。
「スクールに戻ってほしいと何度も説得してみたんだけどね、力足らずだったよ」
「いえ、先生が褒めて下さったこと、レイは凄く喜んでいましたよ」
「そうかい。だけど、どうして彼女はあそこまで頑なに断るのか僕には理解できなくて。君は事情を知っているかな?」
「実は俺も分からないんです。ダンスは好きだし続けたいと言ってはいるんですけど。スクールに戻れないと言い続けるレイと、少しだけ言い合いになってしまいました」
先生はううんと唸る。
──ジャスティン先生も、俺と同じ気持ちだ。まだレイの復帰を諦めきれていないんだ。
しばらく頭を抱え、先生は再び口を開く。
「ヒルス。いい作戦を一緒に考えよう」
「作戦?」
「もちろん彼女自身の気持ちを第一に優先するよ。でも僕たちだってまだまだ見切りをつけていないんだ」
「はい、そのとおりです」
「だから、ホームワークを出そう。僕も君も、レイがどうすれば戻ってきてくれるかを考えてくる。期限はいつまででもいい。もしいいアイディアが思い浮かんだら、それを二人で共有しようじゃないか」
先生のその提案に、俺は大きく頷いた。
レイの気持ちを一番に考えつつ、それでもまだ彼女を呼び戻すことを諦めない。そのジャスティン先生らしい思惑に、納得以外の言葉などない。