サルビアの育てかた
 帰りの時間になると、俺は急いでフレアの所へ駆け寄った。

「フレア、お疲れ」
「うん」
「ちょっと話そう」
「どうしようかな」
「帰りに話そうって、朝言っただろ?」
「わたしはイエスとは一言も言ってないし」
「……じゃあ、いつものバーガーショップにでも行くか」
「人の話聞いてる? 今日はあまり気分じゃないの」
「それじゃあ、お茶するくらいならいいか」
「もう……あなたって人は」

 俺が粘って誘い続けると、フレアは渋々ながらもやっと首を縦に振ってくれた。
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