サルビアの育てかた
「──いいね、君たち。とても仲がいい兄妹で、見ているだけでほっこりするよ!」
背後からハスキーな声が聞こえてきた。振り向くとそこには、お洒落なスーツを着こなしたオールバックの男性がいた。
ジャスティン・スミス先生だ。ダンススクールのボスであり、特待クラスのインストラクターをしてる。みんなの憧れのダンサー。
「スミス先生。本日はありがとうございます」
気持ちを切り替え、私は丁寧に挨拶してみせた。
すると先生はにこやかに「ノー」と首を振る。
「レイ、そんなに堅くなることはないさ! 僕たちはみんな仲間だよ。僕のことも気軽に名前で呼んでくれたまえ」
「あ、はい。ジャスティン先生!」
実は直接話をしたことはあまりなかった。噂通りフレンドリーな人みたい。
私の肩の力がすっと抜けていく。
「君の今日のダンス、とってもクールだったよ」
「ありがとうございます」
「前々から思っていたんだけど──君には他の子にはない才能があるようだね」
「えっ、そうですか?」
ふんわりしていた笑顔が先生の顔から消え失せ、真剣な眼差しに変わった。
「センスはあるし、新しい技や振り付けもすぐに覚えるだろう。基礎だって手を抜かずに練習しているしね。どんなテンポでもリズミカルに踊れる。何よりも……君のダンスには光るものがあるんだ。見る人を魅了させてくれる、生まれながらに持っている才能を感じさせられるよ」
息継ぎもしない勢いで、先生は次々とそれらの言葉を向けてくれた。
でも、ちょっと待って……。いくらなんでも褒めすぎじゃないかな? お世辞だとしても、そこまで言われると恥ずかしくなる。
背後からハスキーな声が聞こえてきた。振り向くとそこには、お洒落なスーツを着こなしたオールバックの男性がいた。
ジャスティン・スミス先生だ。ダンススクールのボスであり、特待クラスのインストラクターをしてる。みんなの憧れのダンサー。
「スミス先生。本日はありがとうございます」
気持ちを切り替え、私は丁寧に挨拶してみせた。
すると先生はにこやかに「ノー」と首を振る。
「レイ、そんなに堅くなることはないさ! 僕たちはみんな仲間だよ。僕のことも気軽に名前で呼んでくれたまえ」
「あ、はい。ジャスティン先生!」
実は直接話をしたことはあまりなかった。噂通りフレンドリーな人みたい。
私の肩の力がすっと抜けていく。
「君の今日のダンス、とってもクールだったよ」
「ありがとうございます」
「前々から思っていたんだけど──君には他の子にはない才能があるようだね」
「えっ、そうですか?」
ふんわりしていた笑顔が先生の顔から消え失せ、真剣な眼差しに変わった。
「センスはあるし、新しい技や振り付けもすぐに覚えるだろう。基礎だって手を抜かずに練習しているしね。どんなテンポでもリズミカルに踊れる。何よりも……君のダンスには光るものがあるんだ。見る人を魅了させてくれる、生まれながらに持っている才能を感じさせられるよ」
息継ぎもしない勢いで、先生は次々とそれらの言葉を向けてくれた。
でも、ちょっと待って……。いくらなんでも褒めすぎじゃないかな? お世辞だとしても、そこまで言われると恥ずかしくなる。