サルビアの育てかた
「レイ」
「うん?」
「疲れてるのか?」
「えっ」

 ハッとしたように、レイは俺と目線を合わせる。口角はうっすらと上げつつも、目は切なそうだ。

「ううん……ちょっとね。気になることがあるの」
「気になること?」

 こくりと頷くと、レイは束の間口を閉じる。目線を横にし、眉を八の字にした。何かを考え込んでいるようだ。

「もしかして、悩みがあるのか? 力になりたい。話してくれないか」

 俺が柔らかい口調でそう言うと、レイは頬を赤くした。

「ヒルス、やっぱり優しいね」
「レイが困っているなら、助けてやりたいだけだ」
「それが嬉しいよ、ありがとう。あのね、私が気になっていること、ヒルスにも関係があるの」
「俺にも? それなら尚更聞かないとな」
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