サルビアの育てかた
 思いに耽っていたら、朝早くにも関わらず目が冴えてしまった。せっかくだから、家族に朝食を用意してあげようと考えたんだ。
 目玉焼きや豆のサラダ、ベーコンを四人分の皿に盛りつける。みんなが起きてきたらすぐに食べられるように、テーブルにフォークも並べた。

 朝食の準備が済んだタイミングで 、二階から階段を下ってくる 音がした。キッチンに顔を出したのは──レイだ。

「あれ? ヒルス、もう起きてたの?」

 レイはパジャマ姿のまま、目を擦りながら俺を眺めている。

「ああ。飯作ってた」
「まだ夜明け前だよ? 朝早くに起きて用意してくれたの?」

 目を見開き、レイはテーブルに並べられた朝食を凝視する。

「まあな。ちょうど出来上がったから、一緒に食べるか」
「うん」

 本当は俺も瞼が重い。だけど、レイには悟られたくない。平気なふりして、彼女に微笑みかけた。
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