サルビアの育てかた
──白い長袖プルオーバーを着て、ショートパンツに履き替える。メイク直しを済ませ、長い髪の毛を整えた。準備を終えると、私は舞台裏でヒルスと合流した。
ヒルスは全身黒のストリート系の服を纏っていた。普段はナチュラルな格好をしていることが多いから、ダンスの衣装になるとガラッと印象が変わる。ダンサーとしてのヒルスは更に格好いい。
二人並んで柔軟体操を始めた。けれどその間、私は色々と考え込んでしまいどうしても口数が減ってしまう。
「レイ」
屈伸運動をしながら、ヒルスはじっと私の顔を覗き込んできた。
「顔が固いぞ」
「……あ。ごめん」
ハッと我に返り、私は小さく頷く。心はまだ半分どこかへ飛んだまま戻ってこない。
「久しぶりのイベントだもんな。緊張するのは分かる」
「……ううん、そうじゃないの」
無理して作り笑いをする私に対して、ヒルスはそっと手を肩に添えた。
「本番中は俺がついてるだろ」
「ごめん、心配しないで。本当に大丈夫。ちょっとだけ考え事をしてただけなの」
「考え事って?」
「何でもないよ。今日は、ヒルスとのペアダンスだし思いっきり踊らないとね」
気持ちを切り替えて意識を集中させないと。
深呼吸してから、私はダンサーの表情を作っていく。
ヒルスは全身黒のストリート系の服を纏っていた。普段はナチュラルな格好をしていることが多いから、ダンスの衣装になるとガラッと印象が変わる。ダンサーとしてのヒルスは更に格好いい。
二人並んで柔軟体操を始めた。けれどその間、私は色々と考え込んでしまいどうしても口数が減ってしまう。
「レイ」
屈伸運動をしながら、ヒルスはじっと私の顔を覗き込んできた。
「顔が固いぞ」
「……あ。ごめん」
ハッと我に返り、私は小さく頷く。心はまだ半分どこかへ飛んだまま戻ってこない。
「久しぶりのイベントだもんな。緊張するのは分かる」
「……ううん、そうじゃないの」
無理して作り笑いをする私に対して、ヒルスはそっと手を肩に添えた。
「本番中は俺がついてるだろ」
「ごめん、心配しないで。本当に大丈夫。ちょっとだけ考え事をしてただけなの」
「考え事って?」
「何でもないよ。今日は、ヒルスとのペアダンスだし思いっきり踊らないとね」
気持ちを切り替えて意識を集中させないと。
深呼吸してから、私はダンサーの表情を作っていく。