サルビアの育てかた


 葬儀後レイと叔父を残し、俺は式場を抜けてシスターの後を追った。

「待って下さい」

 俺が息を切らせていると、シスターは驚いたようにこちらを振り返る。

「ヒルス……」
「今日は来ていただいてありがとうございました」
「当然ですから、どうぞお気になさらずに」
「少しお話しませんか」
「そうですね、場所を変えましょうか」

 式場の周りには参列者や関係者がまだ残っている。

 俺は早足で彼女を式場の控室へ案内した。
< 333 / 847 >

この作品をシェア

pagetop