サルビアの育てかた
※
葬儀から数日が経った。
私の心は未だに沈んだまま。
それはヒルスも同じだった。何もせずソファで横になっていることが多くなってしまった。
私も部屋に引き籠もった日が続いている。でも……。
一歩も外に出ないで過ごすなんてよくない。いつまでもこのままじゃダメだ。
せめてフラットの敷地内にあるガーデンに出て空気を吸おう。
(ヒルス。私、少しだけ外の空気を吸ってくるね)
「……」
優しく肩をさすってみてもヒルスはなんのリアクションもしない。
この数日で彼は痩せ細り、筋肉もだいぶ落ちたように見える。髪はボサボサで髭も全然剃っていない。この変わりように、見ていて胸が苦しくなる。だけど、悲しい気持ちは分かるから……彼を責めることなんてできない。
(すぐ戻るね)
届かないと分かっていても、私は心の中で声をかけてから静かに部屋を出ていく。