サルビアの育てかた
色んなことがありすぎて、外出なんてする気にもならなかった。食事は全部デリバリーなどに頼って、だらしない毎日を送っている。
暗い気持ちのまま、地上に出てガーデンに足を踏み入れた。久しぶりに外気を浴びた。
このフラットには何度も訪れてるけれど、ここに立ち寄ったのは初めて。ガーデンの隅の方に、小さな花壇があった。何も植えられていなくて土は荒れ放題だ。花をたくさん咲かせていた母の花壇とは大違い。寂れていて、存在意義が全くない。
すぐそばに二人がけのベンチがあったので、私はそっと腰かける。
ガーデンは柵に覆われていて、その隙間から外の景色が見えた。
もう昼過ぎ。犬を散歩させる人、腕を組んで歩くカップル、ジョギングをしてる人、道路を走る数台の車。何でもない普通の日常が流れていた。
──どんなに私が悲しんでいても、世界は何も変わらない。私たちのお父さんとお母さんがいなくなったなんて、まるで嘘みたい。
息が詰まりそう。震えた両手で顔を覆う。
暗い気持ちのまま、地上に出てガーデンに足を踏み入れた。久しぶりに外気を浴びた。
このフラットには何度も訪れてるけれど、ここに立ち寄ったのは初めて。ガーデンの隅の方に、小さな花壇があった。何も植えられていなくて土は荒れ放題だ。花をたくさん咲かせていた母の花壇とは大違い。寂れていて、存在意義が全くない。
すぐそばに二人がけのベンチがあったので、私はそっと腰かける。
ガーデンは柵に覆われていて、その隙間から外の景色が見えた。
もう昼過ぎ。犬を散歩させる人、腕を組んで歩くカップル、ジョギングをしてる人、道路を走る数台の車。何でもない普通の日常が流れていた。
──どんなに私が悲しんでいても、世界は何も変わらない。私たちのお父さんとお母さんがいなくなったなんて、まるで嘘みたい。
息が詰まりそう。震えた両手で顔を覆う。