サルビアの育てかた
──ねえ、ヒルス。あなたを心配しているのは、私だけじゃないんだよ。あの日起きたことは私だって忘れられない。悲しくて、現実を受け入れられなくて、たくさん涙を流した。どれだけ泣いても、悲しみは消えない。どんなに大切な人の名前を呼んでも返事がくることはない。打ちのめされて心が壊れそうにもなった。
だから同じ痛みを背負うあなたと、片時も離れることもなく苦しみを分かち合ったよね。私はあなたの腕の中で何度も頬を濡らしたよ。
けれどあなたは、一度も涙を見せない。弱音を吐かない。私には「泣きたいときはいつでも泣いていい」なんて言ってくれたけど──あなたは悲しみをちゃんと外に出しているの? 叫びたい気持ちを必死に隠して、辛い気持ちを押し殺してしまってない? いつかあなたの心が壊れてしまうのではないかと心配してるの。
いつになったら前を向けるかなんて分からない。それでも私は何とか方法を見つけて、あなたと一緒に立ち直っていきたい。
「そうだ、僕にいい考えがあるよ」
思いに耽っていると、ジャスティン先生がパッと顔を明るくして口を開いた。
私もフレア先生も、ジャスティン先生の話に耳を傾ける。
「ヒルスの心を回復させる一番の方法はね、彼にとっての『光』を特別な場所で見てもらうことだと僕は思うんだ」
私は首を傾げた。
──光? 何のことだろう。それに、特別な場所って?
見当もつかない。
ジャスティン先生は、ヒルスを立ち直すそのアイデアを熱く語り続ける。
フレア先生はプランを聞いて、大きく頷いた。
一通りジャスティン先生の話を聞き終えると、私は眉を八の字にする。
「どうかな? このプランを成功させるにはレイの力が必要不可欠だ。僕も全力でサポートするし、フレアにも協力してもらいたい」
「そうですね、やってみる価値はあると思います。きっとレイならやり遂げられるとわたしも信じています。レイはどう? トライしてみない?」
フレア先生は目を輝かせながら私を見つめてくる。
成功すれば、ジャスティン先生のアイデアはとても素晴らしいものになると思った。私も大きな目標に向かって頑張りたい。だけどヒルスを立ち直すためのプランに、私が中心になるべきなのかな……?
考え込んでいると、ジャスティン先生は自信満々にこう言うの。
「深く考える必要はないさ。僕もフレアも、彼にとって何が一番の活力になるのかよく知っている。レイ、僕たちと一緒にチャレンジしてみよう」
ジャスティン先生の目は真剣だ。
二人にそこまで言ってもらえるなら──私も決意しなきゃならない。
ふっと微笑み、私は先生たちに強く頷いてみせた。
だから同じ痛みを背負うあなたと、片時も離れることもなく苦しみを分かち合ったよね。私はあなたの腕の中で何度も頬を濡らしたよ。
けれどあなたは、一度も涙を見せない。弱音を吐かない。私には「泣きたいときはいつでも泣いていい」なんて言ってくれたけど──あなたは悲しみをちゃんと外に出しているの? 叫びたい気持ちを必死に隠して、辛い気持ちを押し殺してしまってない? いつかあなたの心が壊れてしまうのではないかと心配してるの。
いつになったら前を向けるかなんて分からない。それでも私は何とか方法を見つけて、あなたと一緒に立ち直っていきたい。
「そうだ、僕にいい考えがあるよ」
思いに耽っていると、ジャスティン先生がパッと顔を明るくして口を開いた。
私もフレア先生も、ジャスティン先生の話に耳を傾ける。
「ヒルスの心を回復させる一番の方法はね、彼にとっての『光』を特別な場所で見てもらうことだと僕は思うんだ」
私は首を傾げた。
──光? 何のことだろう。それに、特別な場所って?
見当もつかない。
ジャスティン先生は、ヒルスを立ち直すそのアイデアを熱く語り続ける。
フレア先生はプランを聞いて、大きく頷いた。
一通りジャスティン先生の話を聞き終えると、私は眉を八の字にする。
「どうかな? このプランを成功させるにはレイの力が必要不可欠だ。僕も全力でサポートするし、フレアにも協力してもらいたい」
「そうですね、やってみる価値はあると思います。きっとレイならやり遂げられるとわたしも信じています。レイはどう? トライしてみない?」
フレア先生は目を輝かせながら私を見つめてくる。
成功すれば、ジャスティン先生のアイデアはとても素晴らしいものになると思った。私も大きな目標に向かって頑張りたい。だけどヒルスを立ち直すためのプランに、私が中心になるべきなのかな……?
考え込んでいると、ジャスティン先生は自信満々にこう言うの。
「深く考える必要はないさ。僕もフレアも、彼にとって何が一番の活力になるのかよく知っている。レイ、僕たちと一緒にチャレンジしてみよう」
ジャスティン先生の目は真剣だ。
二人にそこまで言ってもらえるなら──私も決意しなきゃならない。
ふっと微笑み、私は先生たちに強く頷いてみせた。