サルビアの育てかた
※
時が経つ。俺の気持ちはどんどん暗くなっていき、何をするにもやる気が起きなかった。どんなにレイの前で平気なふりをしていても、本当は心の奥底では悲鳴を上げている。
昼過ぎまで寝ている日がザラにあり、食事なんて一日に一回取ればいい方だ。起きていても、何もせずに過ごしていることが多くなってしまった。
いつまでも立ち直れない俺にしびれを切らせた叔父のジェイクが、昼間からソファで横になる俺に言う。
「ヒルス、しんどいか」
「いや。別に」
「そう言うわりには、最近寝てばかりいるな。家のことはレイに全部やらせて。お前は外にも出ないで、部屋でぼーっとしているな」
「ああ……悪かったな」
珍しく厳しい口調の叔父を前に、俺はため息を吐いた。
自分でも分かっている。最近の俺はずっとだらけていて、どうしようもない奴であると。