サルビアの育てかた
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あの日を境に、ヒルスとの絆はますます深くなったと思う。もちろん兄妹として、家族として。
だけど、最近ヒルスの言動がおかしい。私に対しての接しかたがすっごく変わったの。ひとことでは言い表せないほどに……。
嬉しいんだけれど、これじゃあ兄妹らしくないよねって思うことがしばしばある。だから、その都度戸惑ってしまう。
彼が優しくしてくれればくれるほど、私の想いも大きくなっていった。
そんな中でも、何気ない日常が戻ってきた。家をなくした私は、ジャスティン先生の所有するフラットに正式に住まわせてもらうことになった。ヒルスが住んでいる場所のちょうど真上が私の部屋。
二人きりで夜同じベッドで寝るのはおかしい、というようなことをヒルスに遠回しに言われちゃったから今は別々の部屋で寝るようになった。
それはそうだよね? 当たり前。私は血の繋がった妹だもの。そうやって普通の兄妹なんだって、なんの疑いもなく信じている妹を演じていかなきゃならない。
でもやっぱり──ヒルスとの時間は大切にしたい。
食事をするときは、できるだけヒルスの部屋に行って一緒に食べるようにしてる。たまに共用キッチンで、フラットに住むみんなで集まって食べたりもする。フレア先生や他のインストラクターの人たちと週末に小さいパーティを開いたりもした。
心から笑える時間が増えた。また、前を向いて生きていける。
そう実感させてくれる、他愛ない毎日を私たちは過ごしていく。