サルビアの育てかた
「ロイ、君はもしかして……」
「それじゃあロイ。みんなに改めて自己紹介をしてもらおうか!」

 俺の声はジャスティン先生の声に重なって消されてしまった。

 ロイに訊きたいことは色々とあるが、この場で話すのは避けるべきかもしれない。

 ジャスティン先生に言われるがまま立ち上がるロイを、俺はもう一度じっと見つめる。

「来週からスタジオでレッスンを受けさせて頂くことになりました。ロイ・ウォーカーです。ジャスティン先生に認めてもらい、大変光栄に思います。将来はブレイクダンスを色んな人たちに教えられるイントラになりたいです。どうぞよろしくお願いします」
「いいぞ、有望のダンサーだ! 期待してるぞ少年!」

 叔父は大袈裟に拍手をして、上機嫌にロイのことを讃えていた。
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