サルビアの育てかた
「──ということで今日はこの技をロイにレクチャーしてほしいんだ」
「……」
「ん? あれ、ヒルス。聞いているかい?」
「えっ、なんですか」
眉を八の字にしてじっとこちらを見つめるジャスティン先生を前に、俺はハッとした。意識が完全にレイたちの方に向いてしまっている。
「すみません。ジャスティン先生」
「大丈夫かい? 疲れているのかな」
「いえ、大丈夫です。集中します」
自分の頬を軽く叩き、無理やり意識を切り替えた。
今日はロイに、ブレイクダンスの技をマンツーマンで教える日だ。今度のイベントで披露するウィンドミルを、俺は徹底的にレクチャーしていく。
ブレイクダンスを代表する技のひとつでもあるウィンドミルは、背中を床につけた状態で開脚させた両足を上面に向けて風車のように回転させるパワームーブだ。派手に格好よく決められれば必ず盛り上がる。
ロイはアクロバット技はいくつか習得しているが、ブレイクダンスの経験はまだ浅い。ウィンドミルを習得するには地道な練習が必要なんだ。
時間を掛けて丁寧に、俺はロイに技を伝授していく。
「……」
「ん? あれ、ヒルス。聞いているかい?」
「えっ、なんですか」
眉を八の字にしてじっとこちらを見つめるジャスティン先生を前に、俺はハッとした。意識が完全にレイたちの方に向いてしまっている。
「すみません。ジャスティン先生」
「大丈夫かい? 疲れているのかな」
「いえ、大丈夫です。集中します」
自分の頬を軽く叩き、無理やり意識を切り替えた。
今日はロイに、ブレイクダンスの技をマンツーマンで教える日だ。今度のイベントで披露するウィンドミルを、俺は徹底的にレクチャーしていく。
ブレイクダンスを代表する技のひとつでもあるウィンドミルは、背中を床につけた状態で開脚させた両足を上面に向けて風車のように回転させるパワームーブだ。派手に格好よく決められれば必ず盛り上がる。
ロイはアクロバット技はいくつか習得しているが、ブレイクダンスの経験はまだ浅い。ウィンドミルを習得するには地道な練習が必要なんだ。
時間を掛けて丁寧に、俺はロイに技を伝授していく。