サルビアの育てかた
 レッスンが終わった後、レイは汗を流しながらにこやかに俺に言ったんだ。

「もう少しだけ、ロイと練習していくね。ヒルスは先に帰ってて」
「だったら俺も残るよ」
「ううん。あと数回合わせるだけだから大丈夫だよ」
「そうか……?」

 微笑みを向けるレイの口調は優しくて、俺は変にわがままなんて言えなかった。
 だけどどうしても不安だったから、小さい声で彼女に訊いてみたんだ。

「夕飯は家で食べるだろ?」
「うん。それまでには帰るから。一緒に食べようね」
「……分かった」
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