サルビアの育てかた


 大会後。
 なかなか帰路につけないまま、俺は外でレイのことを待っていた。
 大会の取材に来ていた地元の新聞社や雑誌の記者たちが、こぞってレイを囲んでいたんだ。当の本人はその状況に戸惑ったような顔をしながらも、ハキハキとインタビューに答えている。
 応援に来ていた父のアイルと母のセナは、その様子を少し離れた場所から眺めている。「これまでの努力が報われたんだな」「さすがうちの娘ね」なんて話をしながら。
 俺も同じ気持ちだ。
 レイは本当に大した奴だと思う。彼女はこの日、三位入賞という素晴らしい成績を残したのだから。
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