サルビアの育てかた
 ロイの気持ちは、彼自身にしか分からない。だけど俺は信じたかった。ロイにとっての支えはシスターで、たとえ親という存在がいなくても、毎日が充実していて幸せに満ち溢れているのだということを。
 それほど彼の笑顔は、いつも眩しいものだから。

「ヒルス……ありがとう。あなたの言葉に、救われましたよ」

 別れ際、シスターは俺に向かって丁寧にお辞儀をした。
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