サルビアの育てかた
「ヒルス、こっち来て」
「何だ?」
レイは優しい力で俺の手を引いた。
食卓まで来ると、椅子に座らせられる。
おもむろにエプロンを外すと、レイは突然俺の身体を抱き寄せてくるんだ。
その瞬間、俺の頭の天辺から足の爪先まで身体の全てがカッと熱くなる。
「レ、レイ……?」
驚きと緊張と熱さによって、声が上手く出せない。彼女の柔らかい胸のぬくもりが、俺の全身を強張らせた。
「ヒルスが何か考え込んでるみたいだったから。元気づけてるの」
……どうすればいい。幸せ過ぎだ。
「考え事をしていたけど、悩んでいるわけじゃないんだよ。大丈夫だよ」とレイに言おうとした。だが、少しでも長く彼女に抱擁されていたいが為に、この言葉を口にすることは絶対にしない。
レイの腰に腕を回し、俺はおもむろに彼女のことを見上げた。レイは目を細めて、綺麗な黒い瞳を俺に向けている。
(レイ、可愛いな……キスしたいな)
再び俺の中にいる魔の心が、わがままを言い始める。兄妹でそんなこと、出来るはずがないのに。
だけど見てみろ。こんなに愛らしい表情をして、レイの唇は綺麗に潤っていて。してはいけないと分かっていても、顔が勝手にレイの唇を求めてすっと近づいていく。
俺はゆっくりと目を閉じ、そのまま彼女と唇を重ねようとする──
「何だ?」
レイは優しい力で俺の手を引いた。
食卓まで来ると、椅子に座らせられる。
おもむろにエプロンを外すと、レイは突然俺の身体を抱き寄せてくるんだ。
その瞬間、俺の頭の天辺から足の爪先まで身体の全てがカッと熱くなる。
「レ、レイ……?」
驚きと緊張と熱さによって、声が上手く出せない。彼女の柔らかい胸のぬくもりが、俺の全身を強張らせた。
「ヒルスが何か考え込んでるみたいだったから。元気づけてるの」
……どうすればいい。幸せ過ぎだ。
「考え事をしていたけど、悩んでいるわけじゃないんだよ。大丈夫だよ」とレイに言おうとした。だが、少しでも長く彼女に抱擁されていたいが為に、この言葉を口にすることは絶対にしない。
レイの腰に腕を回し、俺はおもむろに彼女のことを見上げた。レイは目を細めて、綺麗な黒い瞳を俺に向けている。
(レイ、可愛いな……キスしたいな)
再び俺の中にいる魔の心が、わがままを言い始める。兄妹でそんなこと、出来るはずがないのに。
だけど見てみろ。こんなに愛らしい表情をして、レイの唇は綺麗に潤っていて。してはいけないと分かっていても、顔が勝手にレイの唇を求めてすっと近づいていく。
俺はゆっくりと目を閉じ、そのまま彼女と唇を重ねようとする──