サルビアの育てかた
 会計を済ませ店を出ると、俺とレイはすぐに二人でネックレスを首に飾り付けた。
 こういうのは初めてだ。大好きなレイと同じアクセサリーを身につけるという、たったそれだけのこと。それなのに何だか恥ずかしくて、それでいて全身が喜びのあまり舞い上がってしまう。

 俺の方を向きながら、レイは目を細めている。

「ヒルス、すごく似合ってる」
「レイも……。綺麗だよ」

 彼女への誕生日プレゼントのはずが、二人の胸の上で輝きを放つネックレスは、俺にとっても最高の贈りものになったんだ。 
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