サルビアの育てかた
一日の終わりが近づいてきた。
俺とレイは、家に帰ったあと念願の『シャルル』のケーキを食べて彼女の誕生日を祝っていた。
このケーキはクリームが甘すぎず、スポンジもふんわりしていて、イチゴは小粒でありながらも程よく甘酸っぱい。甘いものが好きな俺も、密かに『シャルル』のショートケーキを気に入っている。
だけどこのケーキを食べる時に何よりも楽しみなのは、幸せに満ち溢れている彼女の顔を見ることだ。俺の心の奥底まで癒してくれるから。
もうすぐ就寝時間。日付が変わる直前まで、俺とレイは二人の時間を過ごしていた。
「ねえ、ヒルス」
「うん?」
「今日は、とっても楽しかったよ」
「レイが楽しんでくれたなら、俺も嬉しいよ」
ソファに並んで座り、手を握り合ったまま静かに語り合う。
「今まではヒルスがいて、お父さんとお母さんがいて、四人で過ごしてきた。だけどこれからは二人きりの誕生日を過ごすことになるんだね」
「……レイ」
しんみりした口調で呟く彼女の言葉に、俺はどう返事をしていいのか分からない。答えを出す代わりに、俺はレイの肩を抱き寄せた。
「でもね、私寂しくなんかないよ」
どこか甘えたような声で言うレイは、もう片方の手の平を俺の頬にそっと載せる。勘違いかもしれないけど、レイのあたたかい指先から、愛のようなものが伝わってくるような気がしたんだ。
「ヒルスがこれからも一緒にいてくれるなら、私……寂しくないの。心の底から幸せを感じられるんだよ」
「俺も。レイと一緒なら幸せだよ」
彼女の澄んだ瞳に吸い込まれてしまいそうだ。俺の胸は今夜もドキドキが止まらない。
俺とレイは、家に帰ったあと念願の『シャルル』のケーキを食べて彼女の誕生日を祝っていた。
このケーキはクリームが甘すぎず、スポンジもふんわりしていて、イチゴは小粒でありながらも程よく甘酸っぱい。甘いものが好きな俺も、密かに『シャルル』のショートケーキを気に入っている。
だけどこのケーキを食べる時に何よりも楽しみなのは、幸せに満ち溢れている彼女の顔を見ることだ。俺の心の奥底まで癒してくれるから。
もうすぐ就寝時間。日付が変わる直前まで、俺とレイは二人の時間を過ごしていた。
「ねえ、ヒルス」
「うん?」
「今日は、とっても楽しかったよ」
「レイが楽しんでくれたなら、俺も嬉しいよ」
ソファに並んで座り、手を握り合ったまま静かに語り合う。
「今まではヒルスがいて、お父さんとお母さんがいて、四人で過ごしてきた。だけどこれからは二人きりの誕生日を過ごすことになるんだね」
「……レイ」
しんみりした口調で呟く彼女の言葉に、俺はどう返事をしていいのか分からない。答えを出す代わりに、俺はレイの肩を抱き寄せた。
「でもね、私寂しくなんかないよ」
どこか甘えたような声で言うレイは、もう片方の手の平を俺の頬にそっと載せる。勘違いかもしれないけど、レイのあたたかい指先から、愛のようなものが伝わってくるような気がしたんだ。
「ヒルスがこれからも一緒にいてくれるなら、私……寂しくないの。心の底から幸せを感じられるんだよ」
「俺も。レイと一緒なら幸せだよ」
彼女の澄んだ瞳に吸い込まれてしまいそうだ。俺の胸は今夜もドキドキが止まらない。