サルビアの育てかた
 ──だけどレイ本人は、もう昔の話だから気にしてない、なんて言う。
 そんなわけないだろ? 何年経っても忘れられないはずだ。
 でも、レイの顔を見るとこれ以上は深掘りできない。

「私は大丈夫。幸せだよ。ヒルスがそばにいてくれるでしょ?」

 そう囁きながら、彼女はそっと口づけをしてくれた。
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