サルビアの育てかた
「ありがとう」
「ん?」
「ヒルスは、真剣に考えてくれるでしょう? 私よりもヒルスの方がずっと私を大事に思ってくれているね」
彼女の表情はたくさんの優しさで溢れていた。
微笑みながら、俺は大きく頷く。
「当たり前だよ。俺は誰よりもレイのことを想ってる」
自分で言うのも何だが、よくもこんなことを恥ずかしげもなく口に出来るものだ。心の中で笑ってしまう。
でも言われた本人は、嬉しそうに顔を赤らめる。
「先生が中で待ってる……。行かないとね」
「そうだな。レイ、しっかり俺の隣についていろよ」
「うん。ありがとう、ヒルス」
レイは少し緊張した面持ちになっていた。
嫌がらせを受けてきた相手と同じ空間を過ごすのは、とてつもないストレスに決まっている。
レイは、俺がインストラクターになってスタジオで働くようになった頃から、スクール内でメイリーからあからさまに嫌な態度を取られるようになったらしい。
朝挨拶をしてもほとんど無視をされ、レイがイベントでセンターを取った際にも「あなたの実力でよく真ん中で踊ろうと思えるわね、下手くそなのに」なんて嫌味を言われたこともあったそうだ。大会で初めて入賞した時でさえ「一位じゃないと意味がない」などという言葉も投げつけられたという。
レイは、メイリーのひとつひとつの言動に傷ついていた。それでも、同じスクール仲間として仲良くやろうと彼女は努力していた。
だけど結局メイリーにはレイの想いは届かず、あの女は彼女に全てを打ち明けてしまったんだ。
「ん?」
「ヒルスは、真剣に考えてくれるでしょう? 私よりもヒルスの方がずっと私を大事に思ってくれているね」
彼女の表情はたくさんの優しさで溢れていた。
微笑みながら、俺は大きく頷く。
「当たり前だよ。俺は誰よりもレイのことを想ってる」
自分で言うのも何だが、よくもこんなことを恥ずかしげもなく口に出来るものだ。心の中で笑ってしまう。
でも言われた本人は、嬉しそうに顔を赤らめる。
「先生が中で待ってる……。行かないとね」
「そうだな。レイ、しっかり俺の隣についていろよ」
「うん。ありがとう、ヒルス」
レイは少し緊張した面持ちになっていた。
嫌がらせを受けてきた相手と同じ空間を過ごすのは、とてつもないストレスに決まっている。
レイは、俺がインストラクターになってスタジオで働くようになった頃から、スクール内でメイリーからあからさまに嫌な態度を取られるようになったらしい。
朝挨拶をしてもほとんど無視をされ、レイがイベントでセンターを取った際にも「あなたの実力でよく真ん中で踊ろうと思えるわね、下手くそなのに」なんて嫌味を言われたこともあったそうだ。大会で初めて入賞した時でさえ「一位じゃないと意味がない」などという言葉も投げつけられたという。
レイは、メイリーのひとつひとつの言動に傷ついていた。それでも、同じスクール仲間として仲良くやろうと彼女は努力していた。
だけど結局メイリーにはレイの想いは届かず、あの女は彼女に全てを打ち明けてしまったんだ。