サルビアの育てかた
「ピンチはチャンスって言うし。それくらい前向きにやってくれれば、アタシも心配しなくて済むんだけど?」
「はい……ありがとうございます、モラレスさん。頑張ります」
「レイちゃんはいい子ねぇ! もう可愛くて舐め回したくなっちゃう!」
「おい……やめてくれ」
「あら、ごめんなさい。レイちゃんはヒルス君のロマンティックパートナーだったわ!」
ケラケラ笑うモラレスさんに俺とレイは苦笑するしかない。
──思いがけない貴重な話を聞くことが出来た。この人は想像以上に、辛く悔しい想いをたくさんしてきたのだろう。それでもこれだけ前向きに生きている。
この人ならこの先長い期間、レイを任せても大丈夫だろうと俺は確信していた。