サルビアの育てかた
──それは、ほんの数日前の話。
一人で町を歩いていると、俺は芸能記者と名乗る男に声を掛けられた。名刺を渡され、見ると確かに有名なマスメディア関係の会社であった。
「ヒルスさんとレイさんは本当に仲が良いんですねぇ。普通ご兄妹でこんなことします?」
不敵な笑みを浮かべて記者が見せてきたのは、俺とレイを隠し撮りした何枚もの写真だった。町の中で手を繋いだり腕を組んだりしている瞬間の写真。ジュエリーショップで買い物をしているものまである。それだけなら言い逃れが出来そうだが、抱き合っていたりキスをしているものを見せられては誤魔化しなんて不可能だった。
一番驚いたのは、部屋のバルコニーで俺とレイがキスをしている瞬間までも撮られていたこと。
俺はこの写真を見てハッとした。
いつの日か、夜のバルコニーで見たあの白い光の正体は──まさか、撮られた時のカメラのフラッシュだったのか。
知らぬ間にこんなにも隠し撮りをされていたなんて。驚きを隠せず、俺はもはや何の反論もしない。
一人で町を歩いていると、俺は芸能記者と名乗る男に声を掛けられた。名刺を渡され、見ると確かに有名なマスメディア関係の会社であった。
「ヒルスさんとレイさんは本当に仲が良いんですねぇ。普通ご兄妹でこんなことします?」
不敵な笑みを浮かべて記者が見せてきたのは、俺とレイを隠し撮りした何枚もの写真だった。町の中で手を繋いだり腕を組んだりしている瞬間の写真。ジュエリーショップで買い物をしているものまである。それだけなら言い逃れが出来そうだが、抱き合っていたりキスをしているものを見せられては誤魔化しなんて不可能だった。
一番驚いたのは、部屋のバルコニーで俺とレイがキスをしている瞬間までも撮られていたこと。
俺はこの写真を見てハッとした。
いつの日か、夜のバルコニーで見たあの白い光の正体は──まさか、撮られた時のカメラのフラッシュだったのか。
知らぬ間にこんなにも隠し撮りをされていたなんて。驚きを隠せず、俺はもはや何の反論もしない。