サルビアの育てかた
「レイ、綺麗だよ」
「おかしくないかな……?」
「何もおかしくないよ。レイの全部が愛おしい」

 今までに出したことのないような甘い声を彼女に捧げた。
 美しい身体を腕の中に優しく抱き寄せ、俺は彼女のトラウマの痕を舌でなぞっていく。

「ああ……ヒルス……」

 レイの身体が敏感に反応している。彼女のそんな姿も、表情も可愛い声も、吐息も、ぬくもりすらも。レイの全てが俺にとって尊いものなんだ。

「可愛いよレイ。もっと声、聞かせて」
「恥ずかしい……」
「もっと恥ずかしくしてあげる」

 ──その日、俺とレイは初めて二人きりの熱い夜を過ごした。
< 627 / 847 >

この作品をシェア

pagetop