サルビアの育てかた
その日の帰り道。
私はスクールの外でお父さんが車で迎えに来るのを待っていた。
ヒルスと一緒に通っていた頃は、毎日二人でバイクに乗って帰宅していた。未だに思い出すこともあるけれど、お父さんと帰りながら他愛ない話をする時間も私は好きだった。
今日は道が混んでいて迎えが遅くなるみたい。メンバーも殆ど帰ってしまい、外で暇を持て余していた。辺りはすっかり日が沈んでいたけれど、町の灯りが輝きを放ち、まるで私の心を照らしているようだ。
帰ったらお父さんとお母さんに今日の報告をしよう。ヒルスにも、仕事が終わった頃に電話をして話そう。家族はどんな反応をするのかな、と想像しているだけでも楽しかった。勝手に笑みが溢れちゃう。
でも、このとき。私の心の中を照らしていた灯りが一瞬で暗くなるような事態に陥る。
「ちょっと」
背後から、きつい口調で誰かが声をかけてきた。普段は甲高いのに、私の前では低くなる冷たい声。
思わず身体がビクッとする。
「そこ、邪魔なんだけど」
「あ……メイリー」
スクールの出口に立って私を見るメイリーは、眉間に皺を寄せていた。
道を塞いでいたつもりはなかったんだけどな……と思いつつ、私はレンガの壁に身体を寄せる。
私はスクールの外でお父さんが車で迎えに来るのを待っていた。
ヒルスと一緒に通っていた頃は、毎日二人でバイクに乗って帰宅していた。未だに思い出すこともあるけれど、お父さんと帰りながら他愛ない話をする時間も私は好きだった。
今日は道が混んでいて迎えが遅くなるみたい。メンバーも殆ど帰ってしまい、外で暇を持て余していた。辺りはすっかり日が沈んでいたけれど、町の灯りが輝きを放ち、まるで私の心を照らしているようだ。
帰ったらお父さんとお母さんに今日の報告をしよう。ヒルスにも、仕事が終わった頃に電話をして話そう。家族はどんな反応をするのかな、と想像しているだけでも楽しかった。勝手に笑みが溢れちゃう。
でも、このとき。私の心の中を照らしていた灯りが一瞬で暗くなるような事態に陥る。
「ちょっと」
背後から、きつい口調で誰かが声をかけてきた。普段は甲高いのに、私の前では低くなる冷たい声。
思わず身体がビクッとする。
「そこ、邪魔なんだけど」
「あ……メイリー」
スクールの出口に立って私を見るメイリーは、眉間に皺を寄せていた。
道を塞いでいたつもりはなかったんだけどな……と思いつつ、私はレンガの壁に身体を寄せる。